寝過ぎてか頭が痛いです。うわーん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
題名の通りシリアスになる予定ですが、どこまで行くかは謎・・。
・・・一体どうしたものか。
バフッと自分の椅子に座り、アスランは俯いた。
カガリ・ヒビキとは・・とても仲が良かった。・・と、自分でも思う。
当然、生徒と先生としてだったが、アスランとしても彼女の人格は好く所があり、将来は立派な人間になるのだろうと楽しみにしていた存在だった。
・・・取りあえず、退学はさせないで置こう。
そう決めてアスランは彼女が書いた番号を一応アドレス帳に登録しておく。
「いらっしゃいませ!ご注文は・・」
レジ打ちからメニュー係へと変わったカガリ。
正アルバイト員となって一週間で大分慣れてきた。
この店は、カウンター席もあるが客ごとに個別のブースになっていて、メイドの安全を確かめるため、防犯カメラが付いている。
更に、オーダーにより、ブース料金が変わってくるのだ。
例えば・・ただ、メイドが見たくて来た場合はカウンターなので席代なし。
次にブース料金は、メイドと話をしながら食べたいとき、またメイドに食べさせて欲しいとき。
当然前者の二倍後者はお金を取られるが・・。
「あれ?この間のホストじゃないか!」
「おうっ!ナノハナ・・か、良い名前だな!!」
ポンポンと頭を撫でられ・・カガリはへへっと無邪気な笑みを見せる。
ミーア曰く、これが貴方の売りだそうだが・・自分では自然体なのでよく分からない。
「じゃ、オーダーはナノハナちゃんのトーキング。食べ物はオムライスとコーヒー。あとナノハナちゃんのためにメロンソーダで♪」
ついでに・・この店は指名制で、客の気分でこちらも昼食が取れる。
カガリもそのホスト・・金髪で浅黒い肌の男のオーダーをシェフに伝えて、食べ物をお盆に乗せてからそのホストの元へと向かう。
それをその人の所に置き・・カガリもそのブースとの椅子に座る。
「なぁ、ナノハナちゃんって・・高校生だろ??」
唐突な相手の質問に・・カガリはメロンソーダをちゅぅーっと飲みながら頷く。
「若いのに大変だな~!」
よしよし、と頭を撫でられ何故かカガリは落ち着いた。
この頃は・・ミリィとも会えないので、誰にも甘えられなかったせいだろうか。
「ご主人様は・・何でホストなんだ??」
「うーん、単純に女の子と酒が好きだから。・・かなぁ?・・ま、他にも色々理由は有るけどね~。」
「ふーん・・。」
直ぐにジュースを飲み終えたカガリはお昼時だと言うことに気が付く。
だが・・カガリの場合、朝の九時から夕方六時まで仕事を入れているので、昼食を取る訳にはいかなかった。
会話が止んで・・カガリは呆然とそのホストが食べるオムライスを見つめる。
「・・お腹空いてんの?」
「・・・。っえ?いや。ちょっとだけ・・。」
誤魔化そうとしたが、相手はフッと笑いカガリの分のスパゲッティーを注文してくれる。
「・・すまない・・。奢らせるようなマネして・・。」
「ばっかだな~。こういのはラッキーって思うもんだぜ?」
「けど・・、私は仕事で・・。」
どこまでも真面目なカガリに、ホストはフッと吹きだして、クックと笑う。
そうしているうちにスパゲッティーが届き、カガリは申し訳ないならがそれを頬張った。
「よしよし。そうだ、ナノハナちゃん。ここな、指名が増えると給料上がるんだぜ?」
「え?そうなのか??」
「ああ。お金が欲しいなら・・やっぱ、短期間でやらないとな?・・学校もあるんだろ?」
そう大人の目で言われ、何処かザラ先生と被る目に・・カガリは申し訳ない気持ちが沸く。
少し・・その目は攻めているように見えるんだ。
「・・学校・・止めたんだ。」
「・・へぇ。・・・・何で?」
言わなくても良いけど・・と、もう一度言われたが、話せば楽になる気がしたので・・カガリは真実を述べる。
すると相手は「そっか」と淋しげに言ってくれた。
「・・ま、自分の選んだ道だろ?・・選択肢が少なくてもな。」
「・・ああ。」
「・・じゃあ・・やるしかない。・・俺はそう言うの応援する人間だからさ。」
頑張れよ・・。
優しい、優しい・・父のように言ってくれたそのホストに、カガリは親愛を少し抱く。
「ん、頑張るぞ。」
微笑むと・・相手もニィっと笑い、レジの方へと向かう。
「そうだ・・、ご主人様の名前って・・何なんだ?」
「ん?俺?ディアッカ。」
そう言ってお金を払った人は、「またな。」と言って帰ってくれた。
カガリは、少し嬉しくて手を振って見送っていた。
それから、その店にホストが頻繁に現れるようになった。
それはディアッカだけでなく、どうやら自分を宣伝してくれように思える。
好調のスタートだとカガリは思った。
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ディアカガです;;まぁこれからいろんな人間に絡みます・・。
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