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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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昨日今日から少し寝不足のハズ・・(20日くらいから。)
映画来年12月って本当だったらどうしよう・・orz



面接がすみ・・カガリは、次の日から本格的に働くことになった。
そう・・"働く"のだ。

「・・ヒビキは・・、休み、か・・。」
アスランはそう名簿にチェックを付ける。
今日職員室に一言ファックスで彼女は「休む」と送ってきていた。
両親のことで・・立ち直れないのだろうか・・。
立ち直れ、と言う方が無理なので・・アスランはあえて何も返さない。

「いらっしゃいませ!ご主人様!」
深々と店内の最初に頭を下げるのはカガリだ。
まだ見習いの身だが、挨拶とレジうちはカガリの仕事。
それに見習いは三日間だけで・・給料もさほど変わらない。
「お、新入りだね。」
此処に来るのは所謂"オタク"かと思いきや、立派なビジネスマンや社長ばかり。
ミーア曰く、「身体だけじゃ癒せない心があるのよ」だそうだ。
確かに・・ここのみんなは妹属性というヤツらしく・・・、よく自分が入れたな・・と不審に思う。
ひっきりなしに客が出入りするこの店に、また客がやってきて・・カガリは同じセリフを言う。
「おっ・・!若いっ!!」
色が浅黒い男・・。はだけた襟元、黒いスーツ・・。
・・これは・・・。
「・・・ホスト・・・?」
「そ!ホストが此処来ちゃ駄目か?」
「いやっ・・、始めて見たから・・っ。」
決して丁寧とは言えない言葉遣い、そして可愛らしいとはかけ離れた態度。
相手は「新しいジャンルの開拓か~♪」と何故か上機嫌だ。
「俺以外にも結構来るよ。けど、名紙は貰わないように気をつけな。」
ポンポンと頭を触り、その人は他のメイドと店の奥へと消えていく。
その人の言いつけをカガリは守り、他に来たホストから名紙を貰わないようにしていた。

「・・ヒビキは・・また、休みだな・・。」
朝、毎日送られてくるファックスにアスランは溜息をついた。
今日で三日目だ・・、彼女が休むのは。
ショックなのは分かる。・・だが、弟と一緒にしろ一人にしろ、これ以上引きこもるのは良くない。
思考が暗い方向にしか向かなくなるからだ。
明日、電話を掛けようと決め・・アスランはHRへと向かう。

「いい、カガリの店名は"ナノハナ"ね!」
「ナノハナ・・?」
「そ!黄色くて、花言葉が快活だから、店長がカガリにピッタリって!」
どうやら・・ミーアはネリネというピンク色の花の名前で花言葉は「また会う日を楽しみに」らしい。
「明日は休みだから・・明後日から、その名前使って一緒に頑張りましょうね♪」
「ああ、ありがとう!ミーア。」
そう・・ミーアからの温かい抱擁を貰い、カガリは制服姿で店から出ていった。
制服姿なのは言うまでもなく・・シンのため。
毎日シンと共に駅に行き、カガリとシンは逆の電車に乗る。
そして・・自分の学校の駅まで行かず、手前の駅で降りていた。
シンには心配を掛けたくなくて、それは姉としての意地だったのかもしれない。

「お帰り。姉ちゃん学校遅かったな・・。」
「ああ。まぁ・・。」
曖昧に笑い・・シンが買ってきた食べ物でカガリは夕食を作り出した。
「そうだ、シン。明日から私が弁当つくるな。」
「え?ああ、さんきゅ。」
「ん。」
売店や食堂はお金がかさむ。・・明日からは早起きして作らないとな・・。
そう、カガリは思い・・にんじんをきざむ。

・・---久々の学校だな・・。
登校の道を歩いていてカガリはそう思っていた。
クラスに入れば遠慮がちに友達が近付いてきてくれる。
・・ああ、そうか。・・みんな私が両親のことで・・。
正直・・悲しむ暇も無かったな・・。
そう思うと、それはとても親不孝のような気がする。
でも・・けれど・・・。
・・・シンだけは立派に育てなければ・・。
それが今自分に出来る精一杯の親孝行なのではないだろうか?
そう考えていると・・副担任のザラ先生が入ってきた。

「そうそう、カガリ。担任ね子供産むから産休とるらしいわよ。」
通りでザラ先生なのか・・と納得していると、HRの後また職員室に来るよう言われてしまった。
丁度良い・・・。私も、先生に言わなくちゃならないことがあるから。

「・・休んでいたのは・・風邪か?」
「いや・・。」
・・じゃあ・・やはりショックでか・・。そうアスランは思い、カガリの瞳を真っ直ぐに捉える。
カガリも真剣にそれを見つめ返す。
「・・君の気持ちは分かるよ。・・でも、気が滅入ってしまっては終わりだ。・・・今は辛いかも知れないけど・・学校には出来るだけきてくれ。・・滅入ったときは考えない方が良い。」
慰めて諭すように言ってくれる先生には申し訳なさが募る。
だが、とカガリは口を開いた。
「・・違うんだ先生。・・私、バイト始めたんだ。」
校則上この学校はバイトは禁止。特別な理由がある場合、学校の事務でバイトをしろと言われる。
ザラ先生は私の言葉に驚いたようで、目を開いた。
「校則違反だろ?私、退学する。」
そう言い残そうとすると・・、先生に腕を捕まれ引き留められる。
相手は半ば呆れた眼。
・・・ぐれたとでも思っているのだろうか?
そう思うと苛立ってきた。

「・・バイトは・・大学生になってからでも出来るだろう?」
「・・お金が足りないんだ。このままじゃ・・弟も、駄目になる。」
細められた瞳と、歪んだ眉。
アスランはそれを見て、それが事実であることを悟る。

「だが・・」
「駄目なんだッ!シンは・・一流の高校に入って、大学も行って・・ちゃんと・・!!」

親の代わりにしなければならないこと。
それは遺言で残されたようなものでも、言づてされた事でもない。
「アイツは・・辛い思いさせちゃ、駄目なんだ!!」
「・・・ヒビキ・・。」
毎日楽しそうに登校していた彼女が、学校を辞めてしまうのはとても勿体ないことだとアスランは思う。
誰かのために・・そう、必死になる姿はとても美しい。・・けど、でも。

「ご両親は・・君のことだって、弟と同じくらい大切におもっているんじゃないのか?」

誰かのため・誰かのためと、身を削ることが悪いことだとは言わない。
だが・・今、このまま行けば優秀大学に入れ・・それからも輝かしい道が、この子の未来には待っているとアスランは思う。
親御さんだってそれを望んでいるはずだと・・。

「そんな・・っ・・そうだけど、でも。二人ともは無理なんだ・・、悪いけど・・・私学校やめる。」

手続きがあったら携帯に電話してくれと番号をメモし・・まだ何か言いたそうな相手を振りきり、カガリは職員室から姿を消した。


+++++++++
アスカガですっ!(え)これからは多分もっと絡むはず・・。

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