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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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短編ならサイトに更新しろよ。と思わず自分に突っ込みを入れたくなります。
サイトに置くようなほのぼのしたのではなく、どちらかと言えば殺伐?とか歪んだ?もの・・・だと思う・・。
アスカガ前提ラブ前提ですが♪

人形×人間

アスランは遺伝子を弄られて生まれた本編と似たような設定。
が、しかし。C.E.のように技術が発達していなくて、欠品(主に感情など)。
でもその変わり高い学習能力を持ち、感情の穴を育つ事に埋めていける。

アスラン(18)
今まで工場で育ち、とても優秀な人。
優秀な分、感情の欠落が人より多く見受けられる。だが、それも高い学習能力でカバー。

カガリ(18)
アスランを工場から体験学習の為預かった。
というか、親がそこで働いていて、頼まれたのだった。

キラ(18)
アスランと共にカガリに預けられた人形。遺伝的にはカガリと双子になる。

ラクス(18)
キラとアスランと一緒にカガリの元にきたお人形の一人。歌を歌うのが好き。
基本的には男女別に過ごす工場だったので、キラとアスランと会うのは始めて。


「はじめまして、アスランです。」
「キラです。」
「ラクスですわ。」

三人に・・綺麗な顔で見つめられ、流石は"人形"だとカガリは納得していた。

三人がこの家に来て三週間が経つ。
自分の両親の遺伝子から作られたキラ・・、彼はとてもPCが好きなようで、ハッキングやらプログラミングやら色々やっていて、時々は庭に出てラクスと花に水をやったりしている。
三人の中では・・おそらく一番カガリと親しい。

ラクスは・・とても女の子らしく、一人で意味もなく歩いていると思うと、急に歌い出したり、カガリとも一緒にお茶を飲んで世間話をしている。まぁ・・基本的に不思議っ子なので、相手がこちらを親しいと思ってくれているかは謎だ。

そして・・アスラン。
彼は部屋の中でオモチャを組み立てていて、カガリの手元にもそれがある。
ハロと言う名前のそれはとても可愛くて、カガリは大喜びしてしまった。
・・けど・・・・それ以外は、食事で一緒する程度。父と母に一番念入りに頼まれた相手なのに・・。とカガリも考える。

けど・・まだまだ此処にいる訳だし、相手が心を開いてくれるまで地道に待つしかないな。
そう思っていた。

いつものように夕食になり・・最近はラクスも手伝うようになってくれて、二人で作る。
すると匂いに誘われるようにキラが扉を開けた。
「うわぁ~!美味しそうな匂いっ!」
キラキラと顔を輝かせ、自分とラクスに歩み寄るキラは歳の割にとても幼い。
カガリやラクスに引っ付くのだ大好きなのだが、その甘え方は母と子のような感じだ。
「ねぇねぇ、あとどれくらいで出来るの??」
カガリの腰にギュッと抱き付き、脇から顔を出してキラは食べ物に涎を垂らしそうになる。
「キラ、アスランを呼んできてくださいな。」
ラクスの凛とした鈴のような声に言われ、キラはカガリから離れて内線を繋ぐ。

キラからの電話を受け取ってから・・アスランは深い溜息をついた。
アスランは食事の時間が嫌いだ。
食堂までの少し長い廊下を歩き思う。
・・・・---自分は、故障したんだ・・・きっと。
そう思うと、自分はあの工場で・・まるで何もなかったように殺され、壊されるのだと思う。
自分の周りで・・自分を含め、今まで"欠品"したモノは居たが、"故障"したものなんていなかった。

木製の扉を開ければ・・そこは、とても良い匂いに包まれている。
そして・・いつものように、笑顔で向かえてくれる君がいた。

・・・ほら、まただ。

動悸が速くなる。

運動をしたわけでもないのに・・。勝手に速度が上がる。
そして、それにつられるように顔も熱くなる。

自分はこのまま、電化製品のようにオーバーヒートして、使えなくなりそうだ。

実際はそんな事は有り得ない。自分にはまず金属など埋め込まれてはいないし・・。
遺伝子自体は元の人間と何ら変わりはないのだから。
だが、感情が無い。

普通の子供が、大人になるに連れて覚える"感情"が自分たちには欠落しているのだ。
だが・・それは、人から習い、実習することによって地道に取得する事が出来る。
何でも人間より優れている自分達だが、コレばっかりはどうしようもない。

・・・そして、自分もまだ・・その"感情"が掴めないのだ。

動悸が速くなる。
これは"恋"という感情。
それは、相手を愛しいと感じること。

口で言うのは簡単なのだが、自分にはその"愛しい"の気持ちさえよく分からない。

だから、彼女を目の前にすると・・どうしたら良いか、分からない。


「おはよう、アスラン。もう夜だけどな!」
いつも言われる会話。・・・それだけで、自分はとても心臓が早くなる。
この感情は分かる、"嬉しい"のだ。
一度理解した感情は、人間で言う自転車をこげるのと同じようなモノで、その感覚を忘れない。
「・・おはよう・・。」
緊張しながら言うと、カガリはニコリと微笑んでくれた。
それがまた嬉しくて、アスランも表情を崩し夕食の席に着く。
四人で食事をとっていると・・キラが、一日の事を報告するようにカガリに嬉しそうに話しかけていた。
カガリも楽しそうに頷いている。

「・・・・。」

ふつりとわき上がる感情。

アスランはコレが"憎い"と言う感情だと深く理解していた。
とても・・とても、憎い。
誰が?キラが?
それとも・・カガリが?
何で、カガリは俺を嬉しくさせるのに、こんなにドロドロとした嫌な気分にさせるのだろうか?
悪いのはカガリだとアスランは思っていた。
俺は君が憎い。
けど、君は俺をとても嬉しくさせてくれる。

分からない感情の渦。

「・・・キラ、カガリが食べられなくて困っていますわ。」
ベタベタとカガリに触るキラはその手を止めて・・怪訝そうに眉をひそめるアスランと、無表情のラクスを見て、不思議そうな顔をしていた。
「だって、僕たち特別だもん。」
そして・・あっけらと・・・自分はカガリの"特別"であることを主張する。

「僕とカガリは元の遺伝子が同じ・・つまり兄弟なんだっ!・・今までは一緒にいられなかったけど・・僕はこれからずぅっとカガリの傍にいるんだ!」

ね?と嬉しそうにカガリの首に手を回し・・その肩に嬉しそうに頬ずりをするキラ。
アスランの中に・・また、あのドロッとした感情が浸食する。そして・・次の瞬間、それは最高潮に達した。

「そうだな。キラ。」

ふんわりと笑うカガリ。
それが耐え難く自分を苛立たせる。

バシャッ・・!

そう・・水音がして、カガリは自分の顔を押さえていた。
キラは・・そんなカガリを見て急いでそのスープを拭う。

・・・アスランは出来立ての熱いスープをカガリへと投げかけたのだ。

「・・・。」
「アスラン・・貴方・・っ」
「何急にやってるんだっ・・!カガリ、大丈夫???熱かった???」
泣きそうな顔で、キラは自分の使っていたナフキンでカガリの顔を拭う。
その光景がまた許せず・・・。だが、自分の目の前で、痛そうに眼を潜めるカガリを見て、どうしようもなく心が痛む。

カガリの顔を拭いたキラは、水で冷やすようにとラクスにカガリを預け、アスランに面と向かって睨みつける。
「何したか分かってるの??僕の大切なきょう・・」
「五月蝿いッ!!!!!!」
バンッと机を叩き・・アスランはキラを睨む。
「・・、、どうしたの・・・?君らしくないよっ!何で?カガリ・・痛がってた・・。」

何で?
何でなんて俺が聞きたい。

・・・アイツが俺を狂わせる。
訳の分からない気持ちが支配する。

「カガリのこと・・嫌いなの・・・・?」

この感情は嫌い・・なのか?
嫌いでもないのに・・俺はカガリに危害を加えるのか・・・・?
いや・・。

「・・そうだ。」

嫌いではないのに、人に危害を加える俺は"故障"にされてしまう気がした。

工場に戻るのは嫌だ。まして、殺されるなんて以ての外。
俺は此処に居たいんだ。

カガリの傍に・・。


「・・お前は私が嫌いだったんだな・・。」
その夜・・深夜、カガリはアスランの部屋を訪ねた。
最初は他愛のない話をした。
始めて・・キラも、ラクスも居ない場所で話せて、アスランは嬉しかった。
嬉しすぎて、心がパンクするかと思った。
もっともっと・・話がしたい。そう思った中、カガリに切り出されたのは・・先ほどの話だった。

「・・・、、、それが・・?」
急に恐さに襲われる。感情は分かっても、心の対処はとても追いつかない。
恐い。
彼女が俺を、恐がらせている。

肯定されるように言われた言葉に、カガリは虚しくなる反面、やっぱりと思った。
アスランは・・会って直ぐから、私の目を見ようとはしてくれない。
「・・・・帰るか?・・工場に。」
合わない場所にいても、苦しいだけだと思った。

「・・・。」

苦しい。

息が詰まるほど苦しい。
どうすれば、自分は・・この苦しさから解放されるのだろう。

自分は帰りたくなどない。
俺は此処にいたい。

なんで、そんなことを言う?

彼女が俺を苦しませる。


・・・苦しい・恐い。

その感情を与えるのは彼女だ。
精神的に・・彼女は俺を攻めている。

つまり・・。
カガリは俺に危害を加えている・・・?

「アスラン。」

困ったような顔で近付かないでくれ。

「・・手続きは親に頼んでとってやるから・・気に追うことは・・」

嫌だ、嫌だ、嫌だ。

「あす・・」
「・・・うるさい!!!!!!!」


「・・・・・?どうか・・したのか・・・?」

泣きそうな俺に、カガリは手を差し伸べていた。
これを掴めば、楽になれる?

ずっと・・一緒にいられる?

差し出された手を徐に引き、アスランはカガリを胸へと押し込めた。


「・・君が悪いんだ・・。」

君が俺の感情を狂わせる。

だから助けて。








++++++++++++
よく分からない短編。ついでにラクスはキラが好きで、自分の気持ちが恋であることに気が付いてます。
でもそれからどうして良いか分からず・・。後々カガリに相談していると勝手に推測。
アスランは暴走しながらその気持ちの答えに辿り着いて理解するはず・・。気長にカガリが面倒みてそうです(笑)
ついでに・・このネタは猫が死ぬときの行動から考えて作りました。(?)
分かりにくいので解説すると・・
猫は自分が死ぬとき、例えば苦しいとか感じるそうですが、それは自分の体内ではなく、外部からの攻撃だと判断するそうです。
つまり・・アスランはそんな感じなのです。(いまいち説明になっていませんが;;;orz)

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