「・・、そう。」
「ああ・・、じゃあ。」
ゆっくりと鞄を取りカガリはその公園から歩き出す。
アスランも・・しばしばそのベンチで座り込んでから歩き出した。
お互い、始めての相手だった。
終わってしまった理由なんて、案外下らないことなのかもしれない。
事ある事に、哀しくなったり苛立ったりするのが嫌だった。
それを切り離すには互いにこうするのが一番だった。
・・・・まだ、誰かを支えるなんて、自分たちには無理だったんだ。
そんな言い訳めいた言葉が、アスランの中には浮かんだ。
あれから数年経った。
何人かと付き合ったが初恋ほど愛が感じられず、直ぐに別れることが多かった。
同じ中学、違う高校。
告白したのは卒業式・・そして別れたのはクリスマス。
今は・・・夏、大学に入って一度目の夏。
運命の赤い糸なんて、信じない質だけど・・。
その先が、もしも君に繋がっているなら・・なんて、今でも思ってしまうんだ。
あの時の俺では・・駄目だったかもしれないけれど。
もう一度、チャンスがあれば・・・・。
あれから、人を好きにならなかった。
何度か言われるままに付き合ったが・・どれもしっくりこない。
恋愛もろくに知らないまま大学生になってしまったと自分に溜息をつく。
そう言えば・・アイツ、元気かな?
連絡を取る方法も知らないのに。
クスリと笑い、開けた携帯を閉じた。
あの時、あの日。
何で私達はもっと大人になれなかったのだろうか。
・・いや、所詮高校一年生・・学校が違うのに恋愛をするのが難しかったのだろう。
ふぅ・・そう溜息をついた。
別れても、やっぱりお前は私の中に居るんだな。
昔はこの存在が疎ましかったのに。
自分じゃないようなきがして、心が乱れるのが堪らなく嫌だった。
だから、単純に、私の心から出ていって欲しかった。
嫉妬何てしたくない。・・・そんな汚くて辛い感情に覆われるのは嫌だ。
・・・愚かだな。
今なら分かるよ。アスラン。
それから数日後、思いも寄らぬ所で二人は出会う。
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訳分からない・・・?私も分からない。
ただ付き合うのってそれなりにめんどくさそうだよねって思う。(自分がするのは・・。)
まぁそんなめんどくささにもかまけてられないほど相手が愛しかったという話し。
当時の彼らは好きすぎて嫉妬しあって、どうして良いのか分からなかった・・って感じです;;
ついでに、出会った場所は大学のサークルで夏の合宿に行った宿・・です(笑