今日はあまんまり勉強がはかどらなかったです。Ⅲはまだ良いとしてCが苦手だ・・orz
公式通りやってるのに何で合わないんだろうか・・。
次の日の朝、ふと懐かしい薫りに襲われる。
すんすんと鼻を動かせば・・これは・・。
・・・アスランの香の薫りだった。
「何でも、、夜のうちに一度きなさって・・カガリ様が寝ていると分かって、家に入って一刻もしない内に出ていったそうですが・・。」
朝食を運んできたマーナはそう説明してくれる。
やっぱりアスランは来ていたのか・・。
あんな夢を見たから、てっきり思い出しただけかと思っていた。
「そうか・・ありがとう。」
会いに来てくれていたことが嬉しくて、カガリの瞳は揺らいだ。
バカみたいだな。私ばっかり、好きなのかな?
アイツは自分の前で他の女の話なんてしない。紳士と言えば紳士だが、自分には話す必要さえないのかもしれない。
愛してると言ってくれた声も、二人で笑い合うのも・・。
私には"特別"で"掛け替えのない時間"でも、アイツにとっては・・。
ただ、相手が違う"お遊び"に過ぎないのかな?
悲しみと同時に訳の分からない苛立ちを感じる。
父の地位が下がった私には用無しなのだと、言われている気分だった。
それでも、会いに来てくれたことが、とても嬉しい。
・・・だからこそ、この矛盾する気持ちに納得がいかず苛立つ。
朝食を食べ終わり・・カガリはその切なくて苦しい気持ちを晴らそうと、二つの包みを戸棚から出した。
良く二人で歌った連歌が入った箱。
一つはアスランの。
もう一つは自分の。
交互に読めば返歌となる。
「・・・。」
アスランの歌ってくれる歌は、愛していると伝えてくれるのがとても多いとカガリは思った。
貰ったときは、恥ずかしくて・・。はぐらかすような歌しか返せなかったけれど。
・・・私達の間に・・ちゃんと、愛はあったよな?
過去でも良かった。
でも、出来ることなら、
現在に続いていればいいと思う。
読んでいると、辻褄の合わない歌を見つける。
よくよく見れば・・それは、自分が今までに見たことのない歌だった。
歌?いや・・文・・・?
封に入れてあるそれを取り出す。
"愛する人へ"
その書き出しから始まった、普段のアスランからは考えられないほど情熱的な文に、カガリは視線を逸らしたくなった。
唇に触れたいと。
心も体も盗みたいと。
・・・一緒に暮らしたいと。
「・・・・・・・・・・。」
紙の挟んでいる場所からして、これは一ヶ月ほど前・・丁度お父様が堕ちるちょっと前。
「・・・・・・・・・・。もう・・いやだ・・。」
誰に当ててかなんて知らない。
カガリはその文を戻し、自分の机へと座り筆を静かに取った。
"置いて行かれる人の辛さを、少しは知ってほしかった。"
そう、暗喩するような文を書きカガリは封に入るように折る。
・・・女の方から言うなんて、前代未聞だよな。
恋人ならともかく、自分たちは夫婦。それを妻から終わらせるなど、世間では聞いた試しがない。
いや・・本当にただ、"聞かない"だけかもしれないけど。
でも、だって、可笑しいだろこんなの。
アイツは私以外にも何人も、そう言う関係の人が居て。
私なんて何の魅力もなくて。
親の地位が下がれば、もう顔すら逢わせてくれない。
・・・それの何が夫のなのか?
封の裏に、さようならの文字を残し、カガリはそれを使用人へと渡す。
次にアイツが来たら渡してやって欲しい。
そう言葉を残して・・・。
「・・・・・、これ・・・は?」
夜、カガリの屋敷に来て早々、門の中にくぐることが出来ずアスランは使用人を伺う。
どういうことだろうか・・まさか、カガリが感染病気になったとか・・。
四日五日逢っていないだけで、そんな方向に頭が過ぎる。
早く逢いたいのにと気持ちばかり競っていた。
「・・カガリ様からの言づてです。」
そう・・・。薄い封を渡し、アスランがそれに目を引かれているうちにその家の門は硬く閉まっていた。
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はい。またもや蜻蛉日記から微パクリ;;
夫が別の女性の所に行っていることを知るって所だけ一緒です。
多分次で最後になるはず・・。
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