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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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山場?





下着とバスローブだけのカガリに、迫ってきたアスラン。

カガリは意味が分からないままベットへと倒された。



銀鏡反応9


突然の事に言葉さえ出ず、着たばかりのバスローブは既にその役割を成さない。
部屋には薄暗い明かりしか無く、しかも逆光でカガリにはアスランの表情さえよく分からなかった。

直ぐに首へと埋められた顔。吸い付いたのは、赤い痕があるところ。





笑っているのか泣いているのか、アスランは自分がどんな表情でいるか分からなかった。
アスランの心の中には、確かに真逆であるはずの感情が存在していた。

嬉しくて、悲しい

楽しくて、苦しい

気持ちが悪いほど感情が溢れる。
怪我をした傷口が炎症を起こし出来た膿が弾けるように。

ブラは付けてきたのか、アスランはその上からカガリの胸を掴んだ。
優しくしよう何て気は無かった、カガリの中がどんな感情であれ、俺でいっぱいになれば良かった。

俺で汚して、汚して、汚して。汚れすぎて、他の奴の目に触れること自体が恥であるように仕向ける。

「俺にこんなことされて、こんなに汚されて・・他の奴の所に行けるのか?」

そう・・・カガリがどれほど汚されたかをとくとくと語ってやる。

そうすればきっと、その男への罪悪感で、カガリはそいつと別れるよな?
毎日、毎日カガリを抱けば、カガリは日々俺への憎悪を募らせて、他の事なんか考えられなくなるよな?

----そうなればいい、カガリの心を俺だけのモノに出来る。


嬉しい。

けど、悲しい。


荒々しくキスをして、ブラを上へまくり上げる。
その頂きに吸い付くと、カガリは始めて言葉を出した。

「アレックス!!!」

--------------アレックス?




薄暗い部屋。それはまるであの数学準備室を思わせた。
アスランは紳士だ。こんな事は死んでもしない。・・ではアレックスが?
似たような空間だから、突発的に出てきてしまったんじゃないか?
何かに苛立って、私に当たってるのではないか?

それでも、カガリはアレックスに身体を開くわけにはいかなかった。だって、アレックスの身体はアスランの身体でもあるから・・。
アスランが好きでもない女を、自分の知らない所で抱いていたなんて事を知ったら、ショックで自殺してしまうんじゃないか?とさえ思う。



カガリが他の男を呼ぶ声に、アスランは数秒動けなかった。

やはり悲しい、苦しい。

甘く俺の名前を呼べばいいのに。

なんで、違う奴の名前なんか・・・・・・・・・・・・・・っ!


「・・・酷い、カガリは」

「・・っ、や・・嫌だ!アレックス・・!」

「酷い・・・・こんな。」

自分の手のひらで自由に形を変える柔らかいもの。
アスランはそれに噛みついた。

「痛っ・・痛い!!やだ、止めろ・・・っ!アレックス・・・・・・・!ぅ・・」

うっすら歯形が付いたくらいで解放してあげたが、アスランの心にまた黒いモノが生まれる。

「それが・・カガリと付き合ってる奴の名前?」
「・・え・・・?」

涙で濡れた目が真っ直ぐに俺を見る。

「可哀想に、カガリ・・俺にこんな事されて。・・もうそいつの所にはいけないな?」
「・・・?!あす・・らん・・・?」
「もう、俺の名前以外呼んだら、許さないから。」

そう言って、カガリの身体を撫で、行為を続行する。



アスランの指先が、腹を撫で、胸を触り、身体全体を包む。
意味が分からなかった。
「アスラン」らしい。あのアスランが、なぜこんな事を???
熱くなる体に対して脳は嫌に冷静だった。
取りあえず、分かるのはアスランが錯乱している事だ。

何をまかり間違って私にこんな事をしているのか?

二重人格だって精神病の一つだし、アスランは何かストレスを感じることがあって、何か、何かを考え誤ってこんな行為に至っているのではないのか?

「アス・・らん・・っぅ・・ぁ。・・・アスラン・・っ!」

甘くなってきた彼女の吐息から自分の名前が呼ばれる。
それだけで、アスランの背筋は興奮でゾッと震えた。
ああ、俺に触れてカガリが悦んでいる。

そんな錯覚を覚えるほどに。

「・・・・・・・、あすらん・・・。」

優しく名前を呼んだ後、カガリの腕がアスランの頭を包んだ。
そしてゆっくりと胸へと引き下ろされる。

好きな人に、こんな風にされて嬉しくない男がいるだろうか?
まるで愛してくれているような仕草に、アスランの胸はどうしようもなく高鳴ってしまった。
カガリは他の奴が好きなのに・・っ。それでもこの甘く暖かい腕を振りほどくなんて無理だった。

「・・っ・・」
柔らかい感触に顔が埋められる。
涙が出そうだった。-------嬉しくて。

今この時間が永遠に続けばいいのに。そう思うほど・・・。


「アスラン・・大丈夫、」

そう言って優しく背を撫でるカガリの細い腕、小さな手のひら。

駄目だ、ここで心を折られてしまっては。
・・駄目なんだ、カガリを俺の中に永遠に縛り付けるためには・・っ

なのに動くことが出来ない。---今なら引き返せる?俺に、今までと同じように笑ってくれる?

だがそれは、友達としてだろ?

縛り付けなきゃ、俺のモノにはならないんだろ・・・・?

グルグルと頭の中で沢山の声が響く。


「アスラン」

女性にしては低く優しい声。

ああ、もっと、もっと呼んで。

いつの間にか溢れた涙。

カガリの指先は優しくアスランの髪を梳いた。


「カガリ」

嬉しいけど、駄目だ。もう終わりにするって決めた。
カガリに嫌われてもいい、今のように優しくして貰えなくてもいい。

カガリを俺だけのモノにするって、決めたんだ---------・・、だからカガリ。

「離して」

ごめん。

「・・アスラン・・?」

俺の勝手で、君を汚すこと。許されなくていい・・。ただ君のこれからを縛り続けてしまうから。

ごめんな。

「・・・・・・優しくするつもり、ないんだ。」

だって俺は、憎しみという方法でしか、君の中に残れないから。

ずっと傍にいて、ずっと俺のことを恨んで?

俺のことで君の心をいっぱいにして。



----------それで俺は・・やっと満たされるんだ。






++++
管理人こういうアスラン好きなんだよね(ぇ
っていうかアスランはこういう感情をずっと抑えてる人間だと管理人が勝手に思いこんでるからw
だって種の頃のアスランも運命のアスランも、ずっとカガリのこと物欲しそうにしてるじゃないですか!!
なのに理性でそれをずっと抑えてるんですよwww何て言う紳士!
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