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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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おわ、10だって;;



「酷い」

そう言っても良いほどの行為だった。
なのに、カガリは目覚めたときにはアスランを怒ろうとなど考えていなかった。


銀鏡反応10


時間が経つに連れあれは「強姦」意外のなにものでもない、という事に気が付く。
無数に付いたキスマークや歯型は昨日の行為の荒々しさ、冷酷さを物語っていた。

アスランはいなくなっていて、カガリは身体のあちこちが痛すぎて、起きあがることも叶わない。

何度繋がったのだろう?

途中から意識が朦朧としていてちゃんとは覚えてないけど、本当に酷いことをやらされた気がする。
口の中には苦さが残っているし、身体をさすると汗ではないべた付いた液体が身体の至る所に張り付いている。

「・・・・・・・・・・・どうしちゃったんだろ・・アイツ。」

アスランだった。

-------あれが・・アスラン?

憤りを感じる。何故、突然こんな事をしたのか、カガリには見当もつかなかった。
私は親友だと・・好きだと思っていたのに、こんなんじゃ性欲処理以外の何ものでもないじゃないか・・!!!

しばらくそう怒ったが、怒ることさえ疲れ、カガリは身体が動かないのでもう一度眠りについた。



カガリより先に目が覚めたアスランは、汚れきったカガリの姿に満足する。

ああ、これで・・俺のモノになった・・。

満足だった。これからは毎日、同じように汚してあげる。
毎日俺を恨んで、憎めばいい。

湿った金色の髪を優しく撫でた。

「好きだ、カガリ。」

そう、ずっと前に素直に言えていたら良かったのに。




昼休み、カガリはいつものように数学準備室へと向かう。

どうか、と祈るような気持ちでアスラン・・いや、アレックスを待った。

「カガリ、どうしたんだ?そんな顔して・・・」
「・・っアレックス・・!」

良かった、誰かに・・この気持ちを、この間のことを言わないと、ごちゃごちゃが爆発しそうだったんだ!

そう思って、アスランとの一部始終をアレックスに伝える。

「へー・・"アスラン"って真面目な紳士じゃないのか?」
「そうだから・・驚いてるんだろ!!」
「まぁ真面目な紳士つっても俺のもう一つの人格じゃあ・・腹の底には俺みたいなのを飼ってるんだろうな。」

そう言ってアスランに大きくされた首の痕をアレックスは更に濃く、更に大きくと付け直す。

「違うか、アイツが腹の底に押し出したのが俺・・。」

そう言ってアレックスはカガリの服に手を掛ける。
「うわっ!馬鹿!お前まで何・・っ」
「正直複雑なんだ、俺の身体とはいえ、カガリに手を出すのは俺が最初で最後のつもりだったのに・・・」
「え、ちょ・・授業始まるから・・!それにまだ身体のあちこち痛くてとても・・・」
「・・・・・・・」

不機嫌そうに眉を顰めてから、アレックスは屈んでいるカガリの足を無理矢理開いた。

「わぁああああっ!馬鹿馬鹿!変態!」

ちゅっとカガリの足の付け根・・ショーツの横に柔らかい唇が吸い付く。
昨日の行為とは違い優しい行為にカガリは身体の芯が熱くなるのを感じた。
「や・・ぁ、っん。」
「・・・カガリにそんな声出されると、俺が堪えられなくなるから・・・」
顔を上げて、足を元に戻される。
「あ・・」
「・・カガリがやるなって言うから、アイツが見たら驚くところに痕だけ付けて終わりにしようと思ったのに・・、そんな物欲しそうな声・・・・」

切なげに揺れた瞳に、カガリは流されてはまずい!と咄嗟に思う。
昨日の発表でただでさえ騒がれた二人が同じ授業をサボるなんて・・・!火に石油を撒くようなものである。

「アレックス・・でも・・」
「分かってるよ、俺カガリに嫌われたら生きていけない・・・。」

そう言って優しく甘くキスをされ、カガリの身体はまた火照る。
アレックスも離れがたいのか、とろけるようなキスは数分続いていた。


数学準備室を出ようとしたとき、咄嗟にアレックスは私に言う。

「アスランって・・カガリのこと、好きなのかも・・」
「は?」

驚いてアレックスを見る。

「・・だって・・もし、俺がアスランで・・カガリが好きで、カガリがそれに気が付いてなかったら・・同じ事するぞ?きっと。」
「どうして・・?」
「そりゃ他の男に取られるぐらいなら、俺はカガリが壊れるくらいに汚す。好きな人が自分以外を見ているなんて耐えられないからな。」

恥ずかしいセリフをサラリと言われ思わず顔を赤くするカガリ。
アレックスはそれを嬉しそうに眺める。

「そう言う顔は俺だけに見せて欲しい、他の男に向けるくらいなら・・・って、俺は思うよ?」
「そ、そいうもんかな?」
「うん、少なくとも俺はね。」

そう言ってアレックスはカガリ抱き締める。

「でもこれは俺の勝手な推測だし、俺はカガリと"アスラン"が結ばれるのは喜ばしくないな、今みたいに俺のカガリに勝手に手を出すなんて・・・・。俺のもう一つの人格じゃなかったら、確実に殺しに行くよ。」
「そんなに怒ることか?・・いや酷いこともされたけど・・。」
「好きな子が他の男に犯されたら世の多くの男は相手を殺したいと思うよ?」
「・・そうなのか?」
「うん。」

そう言って、ちゅっとアレックスはカガリの頬にキスをする。

「もういかないとな・・、あーあ、ずっとカガリと二人きりだけの世界にいられたらいいのに。アスランなんかいなくなればいいんだけどな。」
「そんな事いうなよ!アスランは良い奴だぞ!!」
「・・カガリの口から他の男の褒め言葉なんて聞きたくない。」
「何で?お前でもあるんだから・・」
「嫌だ、俺のカガリを勝手にしかも酷い抱き方をする男なんか嫌いだ。」
「もう、アレックスだって散々色んな子抱いてたくせに・・」
「あれはカガリに会うために待ってたのの暇つぶし。」
「・・自分は棚に上げて・・」

アレックスのこう言うところもアスランにはない所だった。
アスランは自分に厳しかったし(そこも良いところだが)でも、たまには人間くさくアレックスみたいなちょっと理不尽なことを言いたいこともあるんだと思う。


一人教室に戻りながら思う。
アスランは私のことを好きなのか?

そんな思い上がったこと、考えたこともなかった。



「またいつの間にか寝てたのか・・」

昼食の時間や放課後しょっちゅう机に突っ伏して寝てしまう。
疲れてるのか?いや昨日のことで今日は確かに疲れているが。

それより・・

今日の夢でカガリが笑っていた気がする。

それが、何よりも嬉しかった。自然と顔が綻ぶ。

そして直ぐ、それはもう二度と自分に向けられないんだろうと思うと冷水を浴びせられたように身体が固まった。


仕方ない、自分で選んだ道。本当に可哀想なのはカガリなのだ。


ブブブブッと携帯のバイブがなる。見るとカガリからのメール。
どっちにしろ呼び出すつもりだったから好都合だ。

「話がある、放課後屋上に来て欲しい」

カガリらしい簡潔な文章。

きっと沢山の暴言を吐かれるのだろうと思った。
そして、その暴言をスルーしてカガリをまた犯すのだろうな、とアスランは思っていた。










+++++
次やっと終わるかな~?
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