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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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初恋一休みして、銀鏡の更新www


自分の知らないところで、彼女の肌に所有物の印であるような華が増えていく。

最初から気にはしていたが・・、

室内でたまたま足を崩しはだけたスカートから覗いた太股の内側に、その痕があるときは

アスランは酷い嫉妬に襲われていた。

 

それに・・・


-----最近、前に比べてアレックスで居る時間が増えたように思う。

それがどことなく、アスランを不安にさせていた。


 

 

「この反応言ってる意味が分からないんだが・・」

「ああ、これは加水分解って・・」

付き合い始めてからカガリは毎日のようにアスランの部屋に来る。

大抵自分とは勉強をして、お互い口にしなくても、目と目があって微笑み合う。

どちらともなく目を瞑って優しいキスをする。


それが毎日の楽しみで、カガリと本当に両想いなんだと実感する。

時々無意識にアスランがカガリを見つめている時があるのだが・・

気付いたカガリの反応が途轍もなく可愛くて。

チラッと確認してかぁ・・!と赤くなって、・・それから、頬を染めたまま嬉しそうに笑うのだ。

アスランもそれを見ると、少し頬を染めて微笑み合ってしまう。


ああ、カガリは可愛すぎる。


アスランは恥ずかしくて、あまりカガリに「好きだ」とか「愛してる」と言えていない。

けど、カガリは時々笑いながら「アスランのそう言うところ好きだな」と言ってくれる。

その度に酷く舞い上がる。

-----俺も、

俺もカガリが大好きだよ。

そう返せたらいいのだけど、恥ずかしくて・・

なかなか口に出して言えないんだ。

 

そう幸せな反面。

 

--------カガリが俺と真逆の性格である、もう一人の俺、アレックスを同じように愛していることが

最近、嫌で溜まらない。


俺であって俺じゃない。


そいつが勝手にカガリを抱いて、愛している--------

そう思うだけで、この頃気持ちがどす黒くなるのが分かった。


カガリがもう一人の俺を嫌ったりしたら、それはそれで大問題だとは思うが・・それでも

身体を繋げるほど、キスをするほど、好きであって欲しくなかった。

それは全部俺とすることであって、俺と真逆の人間とそんなことして欲しくない・・・。


--------それが正直な気持ちだった。

 

「アスラン?」

俺がどす黒い感情に苛まれていると、カガリが心配そうに俺の顔を覗き込む。

「大丈夫か・・?」

眉間の皺を優しく押され、カガリはサラリとした髪を梳いた。

-----好き


そう些細なことでも確認させられる。


君が好き。好きすぎて、どうにかなってしまいそうだ。


--------もう一人の俺への嫉妬で。

 

 








「カガリ、さっさとやることやれよ。」

この頃アレックスは嫌に不機嫌である。

アレックスの機嫌が悪いと、小さい子供が駄々を捏ねるようなもので、カガリはてんてこ舞いだ。

「やることやれって・・」

「いつも一緒だろ?早くベットで横になって服脱げって言ってるんだ!!」

アレックスはえっちが大好きである。

毎度アスランからアレックスにチェンジした後は必ずと言って良いほどこの行為から始まる。

だが・・機嫌の悪いアレックスは時々とんでも無い要求をカガリにするから、カガリも困っていた。


「----どうして、どうしてそんな顔するんだ?・・カガリは俺のこと、嫌いなのか・・?」

情緒不安定・・---そう言うのが正しい気がした。

カガリは下着姿になってから立っているアレックスを抱きしめる。

「好きだぞ?・・・大好きだから---。お願いだから、そんなに不安がるなよ・・。」

母が子を宥めるように言うと、アレックスはそのままカガリをベットに倒す。

この頃いつもそうだった。

アレックスは何かに不安がっていて、でもそれを私には言ってくれない。

 

「好きだカガリ-------大好き。愛してる・・」

「私も好きだぞ・・・」

そう言っていつものように、カガリはアレックスに抱かれる。


大好きなカガリを抱いている最中、アレックスの頭に、再び不安が浮かぶ。

ああ・・と、アレックスは目を反らしたくなった。


不安だった、とても。


「あ・・あれ・・っくす・・?」

手を休めたアレックスを不思議に思い、カガリはアレックスの頬を撫でた。

不意に、アレックスの瞳から涙が零れた。


「聞いて・・・--カガリ、俺----」

「うん・・」

「恐いんだ・・・。」

「・・?」

降りてきたアレックスの頭を抱きかかえ、頭を撫でる。


「-----俺・・いつまで、カガリの傍にいられるんだろ・・?」


消えてしまう日が来る気がした。


-----だって、俺はアスランのフラストレーション、欲求不満の塊だから。


アスランはカガリが好きで、カガリもそうで・・二人もまた付き合い始めた。


アスランはカガリが傍にいれば、満たされてしまう。


・・・・・・・・・・そしたら・・俺は・・・?


「アレックス・・」

「恐い・・。こうやって君を抱くことも、傍にいることも・・愛してるって言えなくなるのも、言って貰えなくなるのも・・全部恐い・・・。」

いつか・・


「カガリにも・・忘れられて・・いつの間にかアスランの一部になっていったら・・?」

-----元は同じ人だったのに

「恐いんだ・・カガリ・・・-------」

そう言ってハラハラと涙を零したアレックスをカガリはただ背を撫でてやることしか出来なかった。

それはカガリもいつしか、そう言う日がくるかもしれないと思っていたから・・・。


「アレックス・・先の事は分からない。・・・どうなるか・・でも、どうなっても、私はお前のことずぅっと愛してる。-----愛してるから・・・。」

だから


「カガリ・・。」

恐いと涙を流したアレックスに、カガリは何でもしてあげなきゃいけないと思った。

母性本能とも言うべきそれが、後にアスランを酷く傷つけることになる。
 

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