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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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やっと転が終わって結に入れるwヾ(*´∇`*)ノ


季節は過ぎ、いつの間にか春が訪れる。

 

「入学式?」

「メイリンのと彼のを見にね」

そう言って嬉しそうに笑うルナ。そう言えばルナの彼氏は一個年下だった。

「いいなー続いてるのか~」

「まーね、って言っても去年は全然会えなかったけど」

そう言って少し照れたように笑うルナは可愛かった。

 

 

 

滞りなく進む入学式。

だが、それは一瞬でぶち破られる。


大きな歓声・悲鳴と共に。


その鼓膜が破れんばかりの声の中、カガリ一人網膜にその人物が張り付いていた。

 

 


"首席入学アスラン・ザラ"

 

-----まさかだった。

彼が新入生代表の言葉を言い終えるまで、カガリは一度も瞬きが出来なかった。

 

だが、意外にもといかやはりといかアスランから何の接触もなかった。

もしかしたらもう、私には興味がなくなったのかもしれない。

そう思って安心した反面、淋しくも感じた自分は、本当に我が儘だとカガリは思う。

 

それでも・・・元々注目されるアスランだ、嫌でも彼の話題は入ってくる。

ルナや周りの話を聞くに、授業も全て出席、前期ではやたらと優秀な成績を残しているらしい。

週刊誌でもインタビューを受けているのを見たが「今は人生を見つめ直している、取りあえず大学でどこまで出来るのか自分を試してみたい」とコメントしていた。

今では主にモデルなどの仕事をしていて、テレビもCMはよく見るが昔のようにドラマにはあまり出演していないようだった。

 

「僕てっきり、君を振った恋人に復讐でも考えて入学したのかと思ってたよ・・」

そうキラが言ったのは、長い夏休みの明けた秋頃。

「復讐したら彼女が俺のものになるとでも?」

アスランはあっけらかんと正論を言う。

いや、確かにそうなのだが・・

「いや、君の性格上だよ・・」

珍しくアスランの部屋に遊びに来たキラは、アスランの発想の変わり様についていけない。

だって、今までの君なら・・カガリに手錠を掛けて監禁するくらいしてもおかしくない。

「・・彼女が・・"昔のお前が好きだった"って言ったんだ・・」

そう言って嬉しそうにアスランは微笑む。

キラはそんな甘ったるいアスランの微笑みを初めて見たため、一瞬「誰この人!」と心の中で突っ込んだ。

確かにカガリが前にアスランを"優しい"と形容したのが理解できる。

この微笑み方は反則だとキラも思った。

「それで・・大学入ったの?」

「ああ・・。でもまぁ勉強もしたかったのもあるな。・・元から嫌いではなかったし。」

確かにアスランは高校やめるまで頭良かったもんね・・とキラは思う。

「・・にしてもあの時期から勉強しだしてプラント大学とか・・あり得なさすぎ。」

「大学検定獲って置いて正解だった。・・俺だってあの時期から死ぬきで勉強したんだぞ?・・まぁマネージャーも参考書買いに行ったり、飯作ってくれたりしててくれたし。」


-----アスランってこんな丸い人間だったっけ?

 

「・・アスラン・・どうしたの・・?ホントにアスラン?」

「何だよそれ。俺は元はかなりまともな人間だぞ?」

そう言って笑うアスラン。ああ、やっぱりまともな人間じゃなかったってのは分かってたんだ・・。

「・・で・・・探すの?・・恋人の事・・」

「ああ、俺の恋人はカガリしかいないからな。結果としてロボット工学も楽しんでるけど・・」

同じ工学部のキラにもアスランの噂は入ってきていた。

アスランは後期から優秀すぎるため、来年三年に飛び級するために、今から二年の授業を獲ることを許されたらしい。

「じゃあ・・何で直ぐにそうしないの?」

キラの質問に、アスランは「あぁ・・」と少し間をおいて、キラの目を見据えた。

「-----・・カガリが惚れ直すぐらいになってから行こうかと・・」

そこには嫌味も恨みも籠められていないことに、キラは酷く驚いていた。

だって・だって・だって・・あのアスランが人のためにかなりの譲歩をしているのである。

しかも真心で!明日地震でも起きるんじゃ・・とキラは思いたいほどだ。

「あのままじゃ、カガリにもう一度"好きだ"って言ってもらえないからな。それにカガリは昔の俺が好きだって言ってくれた・・、それが嬉しくて。あのままの俺を好きでいてくれたんだなーって思うと・・」

そう言って頬を染めたアスランに、キラは何だか涙が出てくる。

「うわ!突然なんだよ、キラ!」

「いや、何か僕嬉しくて・・」

泣きだしたキラにアスランは?を浮かべ、困ったように笑った。

 

「アスランが・・そんな事を・・・・・・・・・・・?」

流石のラクスも目が点になっていた。

うん、僕もきっとアスランの目の前でそんな顔をしていたと思う。

「でも・・驚いたよ・・アスランが・・・・ねぇ・・?」

「そうですわね・・」

ラクスも明日には天変地異が起こるのでは・・と思うほどだった。


翌年の春に、アスランが二年を飛ばし三年に飛び級したことは、雑誌でも学校でも酷く取り上げられた。

カガリもアスランが優秀だとは思っていたが、まさか異例の飛び級とは・・・・。

しかも聞こえてくる噂は、彼の品行方正さを讃えるものばかりだった。

意味が分からない・・、そう思っているのはカガリとアスランと同じ高校にいた人間だった。


そうして間もない時、カガリはあまり親しくもない同じ学科の女子から頭を下げられる。

どうやら合コンに来てくれないか!と言うことだった。

アスランと付き合って以来、カガリはもう男性とおつき合いをする事を考えていなかった為、断ったのだが・・余りにも頼み込まれるので渋々行くこととなる。

 

--------再会を想像してない訳ではなかった。"やはり"と言った方が正しい。

 

 


だが・・アスランから受けた印象は2年前とは似ても似つかなかった。







++++++++++
キラの思った「カガリに手錠して監禁してもおかしくない」というのは、管理人が考えていたもう一つの初恋の展開だったりします←
カガリラブなので、カガリに可哀想なこと出来ない!!と思ったのでその展開は消しましたww
それにそうすると管理人が最初に考えていたラストに繋がらない可能性もあったので・・・。

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監禁
はじめまして 太郎です。いつも楽しく読ませていただいてます!最後がどうなるのか ドキドキしながら続きを読んでます。今回の展開については目から鱗が・・・☆今までのアスランだったら 監禁ぐらいするのかと想像してたので ビックリしました。続き 楽しみにしてます。
太郎 2009/07/20(Mon) 11:25 *edit
Re:監禁
はじめまして。返信遅くなってしまってすいませんでした;

いや、監禁させたかったんですけど(マテ)管理人カガリ大好きだし、自分の良心が咎めて出来ませんでした・・・ここらへん管理人詰めが甘いです・・・。
でも自分でもアスランがもっと狂っていくのを見たかった気もするんですよね・・・(爆)

でもやっぱり目指すはハッピーエンドなので、アスランには汚名返上してもらいます。頑張れアスランッ!!!
ナツキ 2009/07/22 22:58
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