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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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カガリ・ヒビキ
小さい頃から人気者。意見がハッキリしていて何事にも白黒つけたがる性格。

アスラン・ザラ
優等生の中の優等生。カガリとは幼なじみ。

キラ・ヒビキ
カガリの双子の弟、アスランの親友。

ラクス・クライン
中学からカガリのお友達になった優しい子。



「お、お前なんか・・・もう幼なじみでも何でもないからな!!」
「そうしてくれ、俺の幼なじみはキラだけで十分だ。」

つんっとして行ってしまた幼なじみの姿に、カガリは視界が歪みそうになったのを必死に紛らわす。
小学校終わりの春、まだ桜も咲いていない季節のことだった。


「カガリさん、今日は部活ありませんでしょう?一緒に帰りましょう。」
「ああ、ラクス!」

中2になったカガリは相変わらず明るく、中2ながらにバスケ部の副キャプテンをやっていた。
去年の新人戦に市でMBP選手に選ばれた御陰かな?とカガリは少し嬉しく思う。

「春ですわね・・、綺麗ですわ。」
「そうだな~、桜ってラクスみたいだもんな!」

ひらひらと舞う様も、満開に咲くのもまさにラクスだとカガリは思う。
そう言うとラクスは嬉しそうに笑い「ありがとうございます」と言ってくれる。

「あら、キラ様ですわ。」
そうスッとラクスが見た先にキラと・・アスランがいてカガリは顔をしかめた。
あれからずっと必要最低限の事しか話していない。
既に二年経過し、昔・・ずっと一緒にいたのが嘘みたいに思えた。
喧嘩をしたわけじゃない。けれど、小4の頃から突然アスランはカガリを避けるようになっていた。

でもあの頃はまだ・・・・話しかければ答えてくれたし、キラと三人で帰っていたのに・・。

それを思うと悲しいが、原因が分からない・・いや私にあるのかも知れないが、どう動いたら良いのか分からない。
つまりはどうすることも出来ないのだ。

それでもいいか・・と思ってしまえるのは、時間の経過の御陰だろうか。
最初は馬鹿みたいに辛かったのに今ではかさぶたを剥がす程度の痛みだ。


「あ、カガリとラクスちゃんだ。」
「・・・。」
「もう、君も挨拶くらいすればいいのに。」

アスランはその声に窮屈そうに顔を歪ませた。
知ってるだろ、俺がカガリのこと嫌いだって・・と顔が言っている。

「・・どこが嫌いなの?カガリ良い子じゃない。君くらいだよ、カガリのこと嫌いって言うの・・。」
「生理的に受け付けないんだよ・・昔からな。」
「嘘付け、昔はずっと僕等三人だったもん。」
「小さい頃から・・嫌いだったさ、でも親が仲良いんだ。そんなこと言うわけにはいかないだろう。」

それはそうだけど・・とキラはどもると、アスランは顔を背け歩き出す。

"嫌い"なのだ、そんなことに理由はない。

モヤモヤする・・それ以上に苛立つ気持ちを抑えアスランは生徒会室に入る。

アイツが絡むと全てに苛立つ。これを生理的嫌悪と言わず何て言うんだ。

そう思って・・アスランは誰もいない生徒会室のテーブルに自分の荷物を勢いよく置く。
嫌いだ、本当に。・・大嫌いだ。

名前を聞くだけでも苛立つ。


「アスランが・・格好いい?!」
「と、友達が。」
「友達かぁ・・びっくりした~・・。」

ラクスが突然そんなことを言い出すのでカガリは焦ってしまった。
ラクスは可愛いくて優しいからアスランもアタックされれば落ちるだろう・・。
だが、アスランの傍に行くラクスにカガリは近づけない。
家ではあんなに仲の良いキラにすら学校では近づけないのだ。

アスランが汚いモノを見るように自分を見るから。


「確かに・・格好いいですが私はキラの方が・・・。」
「ふぅん・・ってえ!そうなのか?!」
「ええ・・カガリのお話を聞いていたら、とても良い方みたいなので・・。」

確かに、キラとラクスならコレ以上ないと言えるほど可愛らしいカップルになるだろう・・。
そういえば、キラ・・初めてラクス見たとき真っ赤になってたからなぁ・・。

「じゃあさ、ゴールデンウィークにでも止まりに来いよ!夕食とかキラも一緒だぞ!」
「本当ですの?嬉しいですわ。」

ラクスはまた桜が咲いたように可憐に笑い、カガリも笑顔になった。


ゴールデンウィークが近付き焦ったのはキラで、そんな態度のキラにカガリは思わず吹き出して笑う。
キラもどうやらラクスのことが気になるらしく前日だというのに異様にソワソワしていた。

当日・・ラクスがうちに来て、他愛のない話をしたり一緒にお菓子を作ったりして遊ぶ。
もっぱらカガリはラクスの腕に感動するばかりで、お菓子を作ったのは殆どラクスだ。

「カガリもお菓子ぐらい作れる子になればねぇ・・。」
「う、うるさいぞ。」

そうヴィアに言われカガリは少し膨れながらラクスの作業を手伝っていた。

夕食・・キラ、カガリ、ラクスの順で席に着く。
ぼんやりと思い出したのはアスランで・・・昔はカガリを挟んで二人が隣りに据わっていたのだ。

「そう言えば、アスラン君この頃遊びに来ないわねぇ・・・。」

そうヴィアが言った言葉をカガリは聞かない振りをする。
だが・・直後母は何かを思いついたように笑顔になった。

「今度、キラとカガリの誕生日・・ラクスちゃんとアスラン君呼んでパーティーにしましょうね!」

それが決定事項のように言われて・・・・、カガリとキラは思わず青くなる。
しかし母が言うことは絶対なので・・多分アスランも断れはしないだろう。

嫌だなぁ・・、そうカガリは目を伏せた。
だってアイツ・・私のこと本当に嫌いなんだもんなぁ。

そう思うと悲しくて、でも別に一日程度なら親の前だし前みたいに振る舞っても大丈夫だよな?

そう考え、カガリは気持ちを切り替えて夕食を続けた。




++++
キララクばっかりだなぁ、今回。キララク好きですけど♪
次の次アスカガ・・で。;;
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