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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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寝てるのに眠いです・・・。



カガリにああ言っておいて、自分は一体何をしてしまったのだろう。

自己嫌悪と、突然こみ上げた恥ずかしさがアスランの心と脳を蝕む。

"付き合ってもないやつと、こんなコトするつもりなのか"

そう思ったのに、事実自分はカガリにしてしまった。

それも・・扱く当たり前のように。


赤くなった頬を隠すようにアスランは顔を腕で覆う。


どうしたらいいのか、分からなかった。



「・・アスランと・・・何か、あったの???」

「えッ・・あ、別に何も・・・!!!!」

先ほどの事を隠すようにカガリはキラに頭を振る。
キラは訝しげに眉を顰め「もしかして・・」と唸る。

「アスランに泣かされた?僕に言うとアスランと僕がもっと険悪になるからとかで言わないんでしょ?」

「違うッ・・!ホントに・・アスランに泣かされた訳じゃ・・。」

違うけど・・。

唇の感触を思い出し、カガリはとっさに唇を手で押さえる。
染まりそうな頬を冷ますように目をそらした。

「やっぱり、何かあったんだっ!!」
「違う・・っ・・本当に・・!!」

そうキラに言いきり、カガリは廊下へと飛び出す。
もう、あれは事故みたいなモノで・・気にしちゃダメだ!と心に言い聞かせた。

そうしないと、パンクしそうだった。

もしかしたら・・・・・、馬鹿みたいにそんな期待が胸から沸く。


"アスランだったら"

付き合いたいと

傍にいてキスもしたいと、

馬鹿みたいに思えてきてしまったことが、切なかった。


だって、アスランは私のこと嫌いって・・だから。

アレは事故で、
何かの間違いで

例えそうじゃなくても、決して

プラスの方向ではないんだ。


そう言い聞かせていた。



女性にはあまり感心がない方だと思っていた。
感心はないが、それなりに興味はあった。

でも、それを体の外側に出すことなどないと思っていた。


「・・・・・・・・。」

上の空で空を見上げる。
カガリのことがともかく気がかりで、謝りたかった。

でも、

もう一度、キスしたいと思う。

俺はいつからこんな人間になったのか。

そう考えて答えが出ない。
考えてみたら他のヤツに貰われるくらいなら、自分が貰いたいと思う。

「・・・・・・・・・あれ。」

それって・・。


お昼休み、アスランはカガリの所へ出向き、手を引き屋上へと連れて行く。

さっきの今だけあって、アスランもカガリも茹で蛸のように赤かった。


「な・・なんだよ。」

「さっき・・・・・・・・の、事なんだけど・・。」

そう言うと、カガリは俯いてしまいアスランもばつが悪い。
自分以外の他のヤツとカガリがこんなコトをする・・それ自体、アスランには想像できなかった。

つまりは、カガリが好き・・と言うことに他ならないのだが・・。

分かってしまえば、今までの苛々は全てそういう事だったのかと思う。
男だろうが、女だろうが、自分以外の誰かがカガリに近付くことが嫌なのだ。

・・・・・・俺って・・こんなに独占欲強かったのか・・?

取りあえず、突然の行動を謝ろうとアスランは頭を下げた。


「ごめん。」

「・・・・。」

「今朝・・本当にゴメン。」

でも・・とアスランが付け加えようとすると、カガリは先に声を上げた。

「べ、別に・・ちょっとは気になったけど、気にしてないぞ!勘違いしてないし・・アスランなりのお説教だったんだろうし・・。」

「・・カガリ・・聞いて欲しいんだ・・俺は、」

「それにさ、お前私のこと嫌いだから、ちゃんとわきまえてる・・。・・あ!そうか、お前私のこと嫌いだから、動揺させようと思ったのか?!」

自己完結をするように、寧ろ一刻も早く逃れたいように話を終わらせようとするカガリに、アスランは不安が募った。
当然だ、だって今までカガリに対してまるで邪険するような目で見ていたのだから。
俺は・・カガリに嫌われてしまったのかもしれない。

そう感じた瞬間、アスランは言葉を言うのを躊躇ってしまった。

何も言わないアスランをカガリは肯定だと受け取ったのか、早々に今来た道を帰ろうとしている。

待ってくれ・・っ、そう言葉で言うより先に腕が動いた。


歩き出したカガリを後ろから、アスランは抱きしめる。
金色の髪からは少しのリンスの匂いと、いっぱいの太陽の光の匂いを感じた。
鼻を寄せかげば、アスランは心地よさに目を閉じ金髪に顔を埋める。

「ぁ・・。」

アスランの唇や鼻が髪に当たり、そのくすぐったさや何とも言えない感覚に、カガリは真っ赤になって固まってしまった。


それから、少しして・・アスランは重い口を開く。


「誰にでも、ああいうこと・・する訳じゃない。」

「・・じゃ・・何で・・っ・・。」

期待しちゃ駄目だ、駄目だとカガリは爆発しそうな心臓に言う。
駄目なんだ、アスランは・・嫌いだって、ずっとそう言って・・だからッ!!!


・・・昔みたいに戻れるのではないか。もっともっと、傍にいられるのではないかと勝手に考えそれに裏切られるのが恐い。




「好き・・なんだと、思う。」

「・・・?」

「・・好きなんだよ、カガリが。」


今更何をと思われるのだろう、でも、他の男に先を越されてなるものかと思った。

散々自分の感情でカガリを振り回し、傷つけ、今だって困惑されているのに。


「ゴメン。」

そうまた謝り、アスランは手を離す。

すると泣いて怒ったようなカガリの顔が目に入った。


「勝手に・・謝るなよッ・・!!!誰が嫌だって言ったんだよッ・・!!!」

真っ赤になって、涙を拭ってカガリは叫んでいた。

だって、アスランは訳が分からなくて勝手すぎるんだ。



でも



「お前だったら・・私だって嬉しいんだからな!!!!」


そう言い残しカガリはダッシュで逃げる。


アスランはその後、一瞬で言葉の意味を理解し吹き出して笑った。




++++++++++
こ、今度番外編書きます・・ッ!すいません超急展開・・;;;






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