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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
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例のごとく後編で終わるか謎。

日曜は受験生の半分くらいは模試らしい・・。(うちのクラスは七割受けるって。)
私はゲゲゲの鬼太郎みてワンピースみて(ヲイ)この間の模試の直しでもする予定です。


「久しぶりです、おばさん。」
「あら~!相変わらずねぇアスラン君。あがって、キラもカガリもラクスちゃんももう来てるから!」

キラの母親は、髪と目こそキラの色そのままだが・・声やその顔の各々のパーツがとてもカガリに似ている。
将来・・カガリはこういう感じの人になるんだろう。

ぼんやりとそんなことを思った。だが、それは直ぐに意志的に頭の隅に追いやる。

何故か酷く後悔する。

カガリがああだ、こうだと考えること自体が・・いや正確に言うと考え終わった後の胸のモヤモヤする感じが嫌いなのだ。

幼い日から、ずっと自分に心配ばかり掛けさせていたやんちゃすぎるカガリのせいだろうか。(いつもはらはらさせられて気が気じゃなかったし。)
だが・・それだけならこんな生理的嫌悪は感じないはずだ。

きっと平気だと思っていた。この変なモヤモヤは消えると、そう信じていた。
そう・・カガリを目の当たりにさえしなければ、平気なんだから。

でも駄目だったのだ。


「いらっしゃいアスラン。」
「こんにちわ、アスラン。」

親友と・・桃色の髪の少女に挨拶されアスランは「ああ。」と曖昧に声を出す。
そのラクスの隣にいるカガリはこちらを一瞬見て目をそらした。
アスランもそれを知って知らぬ振りをする。

自分はコレで構わなかった。

"嫌い"という関係に銘打っておけば、これ以上近付くこともない。だから、カガリにもこれ以上は嫌な思いはさせることがない。

「みんな揃ったし、始めようよ!」

そうキラが切り出し、誕生会は始まった。

終始笑いが絶えない中、何故かアスランとカガリの間だけ話がない。
それが酷く嫌で、カガリは息苦しく感じる。

目があったのもアスランが入ってきた最初だけで・・。
何だかそんな状況にムシャクシャして、カガリは思いきってアスランに話を振る。

「そういえば・・アスランって持てるんだってな!」
「・・・え?」

一瞬、キラもラクスもカガリを見て驚いてしまった。アスランとカガリが喋るなんて事務的なモノでも聞くことが難しいからだ。
固まった空気を溶かすように、ラクスが気を遣う。

「ええ、多くの女の子に騒がれていますわね。」
「ぼ、僕も聞いたことあるよ!クールで頭良くて格好いいって、結構な女子が言ってるよね。」

僕なんて全然なのに!と言ったキラにラクスは「そんなことありませんのに。」と優しく笑う。

「昔からアスランは持ててたよな!キラは・・・・。うんまぁ。」
「え!?カガリもフォローしてよ!」

何とか・・振ってみたモノの、アスランは少し目線をテーブルから離し外に向けていた。

無視・・かよ、上等じゃないか。

憤り半分、虚しさ半分で・・カガリは溜息を付きそうになる。

「別に、持てても何も嬉しくないよ。」

そう、目線を逸らしたまま言ったアスランにカガリは数度目を瞬かせてから、思わず安堵が・・喜びが顔全面に出てしまう。

「ち・・小さい頃からお前そうだったよな!・・折角持てるのに・・な!」

何とか、咽から声を出した。

無視されないことが、こんなに嬉しいことだったなんてカガリは知らなかった。

嬉しそうに綻んだ顔とは裏腹に、アスランは眉間にしわを寄せていたことにカガリは全く気が付かない。

・・・やっぱり駄目だ。

そうアスランは心の中で呟いた。


帰りがけ・・カガリはラクスを送りに行き、アスランはキラと部屋でゲームをする事になる。
キラの部屋に入った途端、アスランは大きな溜息を付いた。

「・・・?アスラン?」
「なぁ、キラ。何で俺はカガリを嫌いなんだろう。」

カガリの性格が嫌いな訳じゃない・・。それは分かっている。だが、嫌なのだ彼女が。

「嫌なんだよ、本当に・・カガリと居るのは・・。」

甘いケーキを食べたせいじゃない、訳の分からない気持ち悪さを感じる。
吐き気まで催しそうになり、アスランは必死に今日の出来事を・・カガリの事を考えないように勤めていた。


翌日から・・カガリはアスランに手を振る程度のことをしていた。アスランもチラリとカガリを見て手を振ってくれる。
それだけで、前のように・・・仲の良かった頃のように戻れるのではないかと、カガリは思っていた。

嬉しそうに手を振ったカガリに、アスランは半ば戸惑いながらも振り返す。
一瞬、今までのモヤモヤが腫れたような気がしたが、それは直ぐなくなりまた嫌なモヤモヤに捕まる。
その頃にはカガリは、他の男女に囲まれ楽しそうに話していた。


それから数日した夜にアスランの家の電話コールが鳴り響いた。
丁度寝ようと思っていたのに・・と悪態をつきながらもアスランは受話器を取る。

「もしもし?・・・何だよキラか。」
『キラか・・じゃ、ないよ!!一大事なんだ!!』
「何だ?ラクスと上手くいったのか?」
『違うッ!!カガリが・・男の子に告白されちゃって・・・!!!!』

その瞬間、また吐き気に襲われそうになる。ホラ、まただ。またカガリの名前を聞いた瞬間。

『何かね、デートの約束しちゃったんだって!どうしよう・・アスラン!!』
「知るか。」
『知るかって・・幼なじみじゃない!』

受話器越しに騒ぐキラを無視してアスランは受話器を離した。

「知らないって・・言ってるだろ。」

お願いだから、カガリの話題を振らないでくれ。


そう切に願って・・それでも気持ち悪さは止まらなくて、アスランはトイレへと駆け込みもどしてしまった。




++++++
アスカガ???取りあえずアスランは鈍感なヤツって設定で;
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