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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
もうすぐファンDVD"er"の発売日ですね!! デート・・デートって・・恋人通しが昼間からイチャイチャするアレのことだよな・・。
友達と数人で遊びに行くことは良くあるものの、男の子と・・しかも、告白してきた男子と二人きりで遊ぶなんてカガリからしてみれば皆無の出来事だ。 ラクスと一緒に買いに行った服を着て、カガリは自分が変じゃないか確かめる。 服の割に顔が子供っぽいな・・と溜息をもらし、ラクスに貸して貰った茶系のアイライナーを少し付けた。 さっきよりか少し目立ちしたような気がして、カガリは胸を下ろす。 いつもかかさず食べている朝食も口に入らず、カガリは映画の待ち合わせへと出かけた。 それを見送ってから・・キラは猛ダッシュで着替えその後を追う。 シスコンと言われようが何と言われようが、弟としてまだ姉は譲れないのだ。しかもどこの馬の骨とも知らぬ輩に・・!!! 少々さっきを帯びたキラが着いていくのにカガリは気が付かず、はき慣れないサンダルに四苦八苦していた。 「たっく・・何やってるのさ、アスラン!!!」 カガリから見えない同じ駅の改札で、キラは小さく悲鳴を上げる。 待ち合わせ相手が来てしまい、カガリがはにかみながら会話しているのが此処からでも分かる。 もしもって時に、自分だけでは相手を追いやれるか不安だ・・だから、アスランにも協力して貰わないと!!! そう言おうと思ったのに、途中で電話に答えなくなるし・・。メールを入れたら、分かったと返信が来ていたから安心していたが、まさか来ないとか・・・?!! そう憤っていると、後ろから「おい」と言われ振り向く。 「アスラン!!!」 「・・・。」 いつになく仏頂面のアスランが、そこには立っていた。 映画館・・暗闇・・=アレの方向?!! そんなドラマ的妄想がキラの中にはあって、めらめらと闘志が燃えた。 あの男・・たしか、カガリと同じくラスの・・・スティング・・だったか。 スポーツ万能(アスランには負けるが。)頭は良いとは言いがたいが、悪い噂は聞かない。 ・・どんなヤツであろうと、カガリに指一本でも触れて見ろ・・!!とキラの目は語っていた。 「・・・。」 男と喋るカガリを見て、自分たちはいつこんなに成長してしまったのかアスランは考える。 昔は、三人で手繋いで、馬鹿みたいにはしゃいでいたのに。 今、小綺麗な格好をして男と喋っているカガリは一体何なのだろうか。 少なくとも幼い日とは違うその風景に、アスランは頭痛がする。 いつの間にか映画館に入り流行の映画を見る。 カガリ達は自分たちの三つほど前の席だった。 「アスラン!目懲らして見ててよね!!もしも暗闇で相手がカガリに何かすることがあったら、映画中でも僕邪魔しに行くから!!!!!」 ある意味一番危険なヤツが隣りに座っているな・・とアスランは溜息を付いた。 その映画は感動モノだったが・・アスランはキラが言ったとおりずっとカガリを見ていた。 隣の男は数度カガリを見つめていたが、カガリは映画に熱中しているらしく見る気もしない。 クライマックスなんて、泣いてるんだろうな。とアスランは昔から涙もろいカガリを想って苦笑した。 昔から、そういう根本的なところは少しも変わらないんだな。 何でだろう。昔は馬鹿みたいにカガリの隣にいたかったのに、突然それが嫌になった。 今のようにモヤモヤとした気持ちに捕らわれて、距離を置くようになって・・。 いつの間にか映画が終わる。カガリ達から数歩置いて歩いているとシアターから出て直ぐの所で二人が立ち止まった。当然、アスランとキラも立ち止まる。 スローモーションのようだった。 カガリを見た男が、優しく笑いカガリの目の涙を親指で拭う。 そして・・ビックリして固まったカガリのおでこにキスをしたのだ。 そして・・カガリの手を取り、二人は姿を消した。 キラもアスランも、絶句してそれを目で追うことしかできなかった。 あれからカガリはどこに行ったか分からず、無言のまま帰宅する。 キラからは「カガリがまだ帰ってこない!!」と悲痛なメールが送られてきていた。 映画だけならばお昼頃に終わった・・つまり、まだ何か二人で遊んで居るんだろうか。 アスランはボーっとしたままベットに倒れる。 そこには苛立ちも憤りもなくて、虚無感が待っていた。 翌日・・カガリは何も変わらずアスランに手を振る。 アスランはそれを無視し廊下を歩いていた。 だが・・目の前の女子が突然自分のことを指さしたので驚いていると、どうやらそれは自分でなくてカガリを指していると気が付く。 「昨日スティングとデートしてたでしょ!!みちゃったんだから!!」 「・・え!?アサギ!!!!!!」 やめてくれ・・と真っ赤になり、泣き出しそうになってしまったカガリをアスランは冷淡な目で見つめる。 カガリは友達達による尋問とも取れる質問に捕まっていた。 「全く・・やめて欲しいよね!!カガリ・・困ってるじゃない!!!」 ぷんすかと愚痴りにきたキラに、アスランは「・・・そうか?」と声を出す。 「え?」 「注目の的にされて楽しいんだろ。・・否定するなら否定して、肯定するならそうすればいい。なのにカガリは馬鹿みたいにおどおどして。」 涙目になって友達に恥ずかしそうに言うカガリを見るのにアスランは耐えかねていた。 昨日はなかったはずの苛立ちが一気に体に駆けめぐる。 「ホント昔からああなんだ。ウザイよな。」 そう、ポロリと言ったセリフに思わず手を挙げたのはキラだった。 鈍い音が廊下に響き、カガリのミーハーな友達も、カガリもいっせいにアスランを見る。 「・・・君、何でそういう言い方するの?」 だが・・泣いたのはキラだった。 大切な姉を、大切な親友に侮辱されて・・黙っていられるほど自分は人間が出来ていない。 何で、君みたいな人が・・ずっとカガリと一緒にいて、カガリの良さを分かっている人が、そんな風に言うのかキラには分からなかった。 キラはもう一度握った拳を解き、涙を拭きながら教室へ行き鞄を獲り真っ直ぐに昇降口へと歩いていく。 カガリは慌ててキラを引き留めようとしたが駄目で・・アスランの殴られた頬を心配し何も映っていないようなアスランを保健室へと連れて行く。 保健室の先生は事情を担任に説明しに行くと職員室に行ってしまい、カガリはアスランの腫れて内出血している頬に湿布を貼ろうと触れた。 ピクリとアスランの体が動き、痛かったかと一瞬手を離して・・次はもっとゆっくり触れる。 「痛い・・、か?」 「・・・。」 「・・どうしたんだよ・・お前・・。」 キラと喧嘩なんて・・。そう口を濁してもアスランは反応せず思いっきり覗き込む。 すると・・アスランの手がゆっくりとカガリの頬を触り、唇を親指でなぞられた。 ビクンと過剰に反応する。 真っ赤になって固まった・・金色の目を潤ませて見上げるカガリに、アスランはフッと笑った。 「・・ホント・・可愛いな。カガリは・・。」 優しく髪を撫でられ、カガリは突然のことに抵抗も声も出せず固まる。 だって、今まで全く話さなかった・・寧ろ無視をし続けた幼なじみに、こんな事をされては・・。 そう心がオーバーヒートで真っ白になっていた。 アスラン自身、自分が何を言っているのか、しているのか深く理解していなかった。 キラに殴られて、ボーっとしていたら・・心配そうなカガリの顔が目に飛び込んできて・・。 それがあんまりにも可愛らしかったから手を伸ばしただけ。 小さい頃から一寸たりとも変わらない、その表情・仕草・・。 「アスラン・・・?」 固まってしまったアスランにカガリもただ問い返す。 アスランの掌は未だカガリの頭にかけられているからだ。 お互い見つめ合ったまま動けないで居ると・・ガラッと保険医が入ってきて二人はとっさに離れて、応急処置をしている振りをする。傷は大したことがないと保険医に伝え二人は保健室から出た。 何とも言えない・・・というか、この変な空気は何なんだろう。 さっきの出来事を思い出し、何だか赤面しそうになってしまう・・実際、真っ赤かも知れないが・・。 アスランをチラリと見ても相手は何もなかったように歩いていて、カガリは顔を膨れさせる。 私ばっかり気にして、馬鹿みたいじゃないか!!! そう心の奥底で叫んでいた。 教室に戻ると、再び周りにはやし立てられる。何のことかと思えば、噂は既にアスランとカガリの間だからについて・・だった。キラとアスランが親友なのは有名な話なのだが、カガリはキラ姉と言うだけでそれ以外の接点が何もなかったからだ。 「スティングとデートしてたせに~!何?今の甲斐甲斐しい態度!ねね、どういう関係なわけ???」 「べ・・・別に・・。」 騒がれるのは好きじゃない・・みんなとワイワイするのは良いのだが、こう色粉沙汰は嫌いだった。 それに昨日出かけたスティングもこちらを伺っている。 一体どうすればいいんだ!!そうカガリは心の中で悲鳴を上げていた。 そんなカガリを横目で見て、アスランは再び顔をしかめ歩き出す。 そして・・ふと、さっきの自分の行動を思い出しハッとしていた。 ++++++ やっぱり終わらないです;;ごめんなさい。あと一つ・・or二つくらい;; PR この記事にコメントする
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