※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
ふう・・これがアップされるころには管理人夏の勉強で倒れそうになってるんだろうな・・。
カガリからのメールの内容に、ミーアは正直に答えるかどうか本気で悩む。 『私には男と歩くなっていってたくせに、アスランが破ってたらちょっとしゃくだからさ!別に構わないんだけどな。』 きっとカガリはまだ疑っている訳じゃないんだろうとミーアは思う。 けれど、絶対いつかは分かるときがくるだろう。 そしたらカガリはどうするのか、 「別れる・・わよね。」 そうすれば、ミーアにとっては考え通り・・でも、ミーアだってカガリを悲しませたい訳じゃないのだ。 ただ、アスランが好きというだけで・・。誰にも渡したくないと言うだけで。 「どうしようかなー・・。」 「なにがだ?」 シャワーから上がってきたアスランに話しかけられ、ミーアは「ううん」と首を横に振り携帯を閉じる。 「美術館楽しかったわね」 「まぁ、俺には分からないセンスだったが・・」 そう言いながら、アスランが近付いてきてミーアの頬に触れる。 ギラリとしたアスランの欲望の固まりのような目が、ミーアは好きだった。 自分を求めてくれる瞳。
「見てください!サイン!!!」 夕食の時、ミーアはキラやハイネにアスランから貰ったサインを見せつける。 泣いていたのは生で彼を見たのもあったらしい。 「そう言えば、さっきお姉ちゃんから聞いたんですけど・・、キラさん達ってアスラン様と同じ高校だったんでしょう?」 その・・言葉に、驚いたのはカガリだった。 アスランからもキラからも聞いたことがない。 「おぉ~情報持ってるんだねーメイリンちゃん」 「勿論です!高校時代のアスラン様ってどうだったんですか??」 そう興味津々のメイリンにカガリも加わる。高校時代のアスランだけ自分は知らないのだ。 「まぁ・・」 「なんていうか・・なぁ。」 「テクニシャン?」 「うん、テクニシャンMr.Aだな。」 「いや、夜の魔王Mr.Aじゃね?」 そうハイネとディアッカは顔を向き合わせる。 「よい評判じゃないから・・私は聞かないことを進めるな。」 そうシホは冷静に言う。 「・・何か・・悪いことしてたのか?」 確かに再開したときのアスランは荒んでいた。 中学までの彼なら評判が悪いなんて事は有り得ない。 ・・もしかして、高校で何かあったのかも知れない・・。 そう、何だか心配になり「私は聞きたい」とカガリは言う。 「アスランの実のところはキラが一番よくしってるんじゃないか?俺達は学年違うし」 「そうだなー、昼とかもよく一緒にいたよな?」 「えぇ・・まぁ、」 そうキラは苦笑する。 「聞きたいです!キラさん!」 メイリンはファンはファンと割り切っているのか、寧ろ大好きな俳優のマルヒ話を聞けることが嬉しいようだった。 「女癖最悪。」 「それは俺等でも知ってるって~。」 「あと俺様主義?」 「それも校内では有名だったな・・。」 「甘いマスクとフェロモンのせいで大部分に受け入れられてるのが逆に恐かったなー。」 「高校入って三ヶ月も経たない内には常に遊び相手は片手の数じゃ足りなくなってたかも・・」 「うわ!それ初耳!!」 事実かもしれないが、カガリの耳には悪意以外の何物にも取れなかった。 けど、紛れもないキラが言うことが嘘だとも思えず、カガリは半分放心する。 「アイツは伝説の遊び人だったよなー・・。しかも感想が"本当に巧いんだって"って、どんだけだっつの!」 「確かになー・・アイツに勝るヤツは居ないだろうな・・いやこんな事で勝ってもって感じもするけど・・。」 「でも凄いですよ~!いいなー私も・・」 「ってメイリンあんたはしたない事言うんじゃないわよ!恥ずかしい!」 「だってー・・。」 「ちょっと前本命がいるって言ってたけど、女遊びは相変わらずらしいよ。」 -----------・・。 「え?本命いたんですか!何かそれはそれで格好いい~!」 「もーメイリンあんたもうアスラン・ザラなら何でも良いんでしょ?」 「・・・今も、女遊びしてるのか・・?」 「え?うん。もうアスランにとっては習慣っていうか、生活の一部だからねー。」 軽い調子で言ったキラの言葉に、カガリは体がさぁっと冷たくなるのが分かる。 その後に思ったのは怒りでも悲しみでもなく冷静な脳が言った言葉だった。 その本命は、私なのか? その言葉が浮かんでから、感情が溢れた。
突然蹲ったカガリに、キラは急いで駆け寄る。 「ちょ、大丈夫?真っ青・・」 「ごめ・・今突然吐き気が・・・」 部屋に戻ろう・・と、キラに肩を担いで貰い、カガリは談笑する広間から遠ざかる。 色々な暗い感情がありすぎて、言葉に出来なかった。 でもその中で光のように差す気持ちがあるのも確かだ。 ----アスランを信じろ。 そう、そうなのだ・・キラの言葉を・・高校まではそうだったかもしれないが、今のアスランをよく知っているのは自分なんだから。 私が彼を信じていさえすればいい。 そんな簡単なことなんだ。 そう気持ちを立て替えようとするが、アスランのあの再開当時の荒み具合を思い出すと、胸が痛む。 今もまだ、少しそう言うところがあるから・・。 でも・・ 「キラ・・」 「大丈夫・・?少し楽になると良いんだけど・・。」 「・・・アスランは・・優しいぞ・・。」 「・・・え?」 「ちょっと我が儘で、独占欲強くて・・、でも・・優しいんだぞ・・・。」 キラが敷いてくれた布団の中で、シーツを握りしめカガリは言う。 目からはいつの間にか涙が零れていた。 「みんなが言うみたいに・・酷い、人じゃ・・ないんだ・・今は。優しいんだぞ・・いっぱい愛してくれるんだぞ・・。」 「え?ちょっと・・待ってカガリ・・君・・・・」 「お願いだ・・、アイツのこと悪く言わないでやってくれ・・。」 それだけ言うと、カガリは布団に潜り話さなくなった。 カガリの言葉に、キラは逆に青くなる。 まさか・・、前言ってたアスランの本命がカガリだったなんて・・。 それはカガリの言うアスランの態度で分かる。 彼は女性に対して愛の言葉を囁くような優しい奴ではないし まして「格好いい」や「艶やか」「クール」という感想は持たれても「優しい」なんて形容されることはない。
「ちょっと急用なんだって、ね今何してた?」 『お前・・馬鹿か?夜する事なんて一つだろ?』 そう言ってアスランは諸事情が終わった直後の気怠そうなミーアを見下ろす。 ミーアは汗ばんだ肌をアスランに見せながら満足そうな顔でまどろんでいた。 「今日のは本命と?」 『いや、仕事で地方にいるから。』 「ふぅん・・。」 『何だよ・・。』 「いや、今はどれくらいの人と遊んでるのかなー・・って。」 アスランは指を折りながら数える。 カガリに会えなくなった分人数が増えたんだったと。 「今は・・4、5人かな?一夜限りとかもよくあるが・・。」 その言葉に、キラは大きな溜息を付く。 「・・もう・・・君、いいよ。酷い。酷すぎ。」 『・・お前が聞いてきたんだろう?』 「本命が悲しむとか考えてよ・・」 『突然説教か?切るぞ。』 「そうだね・・君は一度痛い目見ないと・・駄目みたいだね・・。」 そのセリフを言い終わるや否やでアスランに電話を切られた。 キラはその携帯を壊すんじゃないかと言うほど強く握りしめる。 「・・何で・・よりによってカガリなんだろう・・。」 そうキラは悲しく呟いた。 PR この記事にコメントする
刻々と
おはようございます。つきと申します。
好き放題のアスランに天誅が下る瞬間が刻々と近づいている気がして、この先がとても気になります。 カガリが気の毒です。アスランには管理人様からきついお灸をお願いします。 Re:刻々と
こんばんはです。
この話のアスランの我が儘っぷりは相当ですよね。 ただここのアスランは性格が歪みすぎて、普通のお灸じゃ効かなさそうです;; でも気合い入れてお灸を添えたいと思います! ついにっ!
こんばんは。
ついに、アスランの正体をカガリが知るところとなりましたね。でもまだカガリはアスランのことを信じてあげたいように見受けられますが・・・。 これからのカガリ、ミーア、キラの動向に目が離せません~!これからアスランには今までやり放題やってきた『ツケ』をしっかり支払ってもらわないと。 Re:ついにっ!
こんばんは。
やっとここまで来れましたー・・! この話のカガリは優しすぎるというか、純情すぎるというか。 この話のアスランとは対局に居ますよね;; キラもミーアも恐らく動き出します。アスランにツケを払わせるのはちょっと先になりそうですが、絶対に払わせるので見ていてやってください。
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