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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
まだ九時なのに眠い;;何故?! あの日から、アスランとカガリはメールのやり取りが主になっていた。
原因は・・多分、アスランの多忙さだと思うが・・。 「・・・怒らせたっぽいよな・・。」 でも、あの程度のことで怒るようなアスランだろうか? ぼんやりとそんなことを考えていた。 「・・はぁ・・。」 「・・・この頃溜息多いですねー。アスランさん。」 俺だって人間だから悩むときぐらいあるさ・・とアスランはタゴスタを睨む。 そして目をそらし・・アスランは硝子の向こうを見ながらまた溜息をもらす。 「女って・・面倒だ。」 ぼそりと呟くと、タゴスタは珍しいと運転をしながら思っていた。 アスランがいろんな女性と関係を持っているのはマネージャーだから知っている。 だが・・アスランは相手の事を気に掛けず、時には前に寝た女性の顔を忘れ仕事で鉢合わせたときに相手に猛烈に切れられた事があった。 しかし・・・アスランは怒り狂う相手に冷静に「本当に申し訳ありません。・・貴方のような綺麗な方を忘れるなんて・・。」と、紳士的に心にも思っていない言葉で、惨めになった相手は引き下がるしかないような状況を作ったこともあった。 ようするに、彼は相手が重要なのではなくて・・その行為が重要なのである。 そんな頭の片隅にすら女性の事を考えないアスランが、女性のことで悩むことが珍しいのだ。 相当陰湿な女にでも足をすくわれたのかな・・とタゴスタはぼんやりと思っていた。 久々に買い物に来たカガリは一人でスクランブル交差点を歩く。 都心でもセールなどでは破格で売っていることが多く、今は丁度夏のバーゲンが始まった時期だ。 良い買い物をして鼻歌交じりで歩いていると、大きなディスプレイに自分が映りカガリは「げ!」と声をあげる。 そこには・・この季節らしくやや露出度の高い、・・というかやっぱりあのジーンズのパンツは短すぎる!! CGとは思えない空や海・・それに撮影で使った白いボードの御陰か綺麗に自分が映っている。 水に掛かった後は腰や胸のラインが見えて正直恥ずかしかった。 そこまで太ってなくて良かった・・。 すぐにCMはミーアへと変わり、やっと平常心に戻りカガリはその場を歩き出す。 地方のドラマの帰りニュース番組で宣伝をするために、テレビ局に着いたアスランもそれをチラリと見ていた。 今日からオンエアのCMだというそれ。 思わず目を見開いて、テレビ局のテレビ前でアスランは固まってしまった。 「・・・今の・・。」 「可愛い人でしたね、体型もグラマーでしたし。」 新しいアイドルかグラビアかな?とタゴスタが付け加えたのを聞き、アスランは瞬間的に激しい頭痛がしていた。 一気にイライラが溜まり、アスランは携帯に手を伸ばすことさえせず再び画面に映ったカガリを睨みつける。 しかし・・溢れんばかりの笑顔を諸に喰らい、追い打ちを掛けるように出た綺麗な体のラインにアスランは絶句してしまった。 「・・・っ。」 そう誰にも気が付かれないように小さく舌を鳴らし、アスランは今日の予定を出来る限り減らすよう、タゴスタに命じる。タゴスタもいつものことだと困ったように了解した。 「いやー、嬢ちゃんも看板娘として定着してきたなー。」 「本当か??」 嬉しそうに笑うカガリに、ムウさんは仕事中にも関わらずカガリに話しかける。 もっとも、今カウンター席に座っているのはムウさんの昔なじみのバルトフェルドだ。 「僕としても、君が出たCMがあんなに評判がいいとは・・うん!僕の目に狂いはないね!」 「あー見た見た!ありゃ不意打ちだろ。笑顔とかTシャツに水掛けるのは。」 ムウに恥ずかしいところを突かれ、カガリは「ちょ・・大声で話すなっ」と声を荒げる。 それを見てムウさんは大きく笑ってしまった。 「すっごく恥ずかしかったんだぞッ!!映して貰ってるときは・・楽しかったけど・・っ」 「そうだねー、君さえ良ければまた出てくれないかい?テレビ局にも"あの可愛い少女は誰だ?!"って電話掛かってくるし・・。」 「はぁ?!・・可愛くないッ!あれは演出の御陰だ!!」 真っ赤になって否定するカガリが面白くて、お客さんもこちらの会話を聞きクスクスと笑い出す。 当然みな俳優や女優なので、そこまで気を遣う必要もないのだが・・。 そうしている内に九時になり、カガリは帰りの仕度をし、酒屋を出る。 九時と言えば当然真っ暗なのだが・・。いつものように歩いていると後ろに人の気配を感じた。 振り返るのも失礼かと思っていると、いつの間にか視界が真っ暗に変わる。 え・・・。 そう思った瞬間にはもう後の祭り。 目は片手で押さえられ、両手も余った手で押さえられていた。 叫ぼうと肺に息を吸い込めば、目の位置にあった手が下にずれ、口を塞がれる。 恐怖から涙が出て、それでも必死に抵抗していると耳にふっ、と息が掛けられ、カガリはぞくりと背筋を立てた。 「・・捕まっちゃったな。カガリ。」 そう・・・・・言われた瞬間、不意すぎて体の力が抜け、後ろへパタンと倒れその人物に凭れる。 「あ、アスラン・・・・?」 「そ、びびっただろ。・・カガリ。」 悪戯が成功したかのように微笑まれ、カガリはかっと頭に血が上る。 「こ・・こんな、酷いじゃないかッ!!私・・ビックリ・・それに・・恐かったし・・・。お前が・・っ!!」 「テレビに出てる彼女を心配しない彼氏は居ないさ。・・・しかも俺の許可もナシに・・。」 今のはCMを見てカガリに惚れたストーカー男を演出してみた。と、アスランは軽く言う。 カガリはやっとバクバクした心臓が元に戻ろうと頑張っている最中だ。 「・・ホント・・心臓、止まるかと思ったんだぞ・・!・・それに、お前の許可って・・。」 「・・へぇ、心臓止まるねぇ。」 背中を預けているアスランの手がカガリの心臓の位置を軽く押しながら、音の出る場所を探るように上下左右に動かされる。カガリはその手つきにビクリとし、アスランは満足したように微笑む。 「許可を取るのは当然だろ・・。大体あんな綺麗な体のライン・・俺以外の男に見られたんだぞ・・・?」 まさぐっていた手は、いつの間にか左の胸を揉んでいた。その艶めかしく誘う掌にカガリは駄目だと直感で思う。カガリは焦ってその手を止めようと、アスランの手首を掴んだ。 「や・・、アスラン、ここ・・どこだと思ってんだよ・・・っ。」 「・・家の中でも駄目な癖に。・・・そんな言い訳聞かない。」 かぷりと耳を噛まれ、カガリは声が上がりそうになったのをギュッと堪える。 カタカタとするカガリの肩に、アスランは言い知れぬ征服感を満たしていた。 「やっぱ、カガリ。耳弱いな・・・。可愛い・・。」 くちゅっと音がして耳に舌が入れられ、カガリはその場でしゃがみ込み、耳を押さえる。 顔は当然真っ赤で、鼓動も酷い。何より、アスランが恐くて、カガリは必死で「嫌だ、嫌だ」と繰り返す。 「・・何が嫌なんだ・・・?あんな服でテレビに出た癖に・・。」 それ以上恥ずかしいことはないだろ・・としゃがんだカガリに覆い被さりながらアスランは耳元で喋る。 「話が・・違うだろ・・っ・・。テレビなんて・・出たって、別に・・っ・・。」 「馬鹿だな・・多くの男の脳内でオカズにされるんだ。」 「なっ・・」 急に恥ずかしいことを言われ、アスランを睨むとアスランはシレッとした顔でカガリを見ていた。 「正直、彼氏の俺だってオカズ以上のことしてないし・・、俺はカガリの恋人だろ・・?なんでそれが他の男と同じラインで止まらなきゃならないんだよ?」 どういうことだよ?と言葉で攻められ、カガリはボロボロと泣き出してしまう。 アスランの言い方は、まるで自分がしたことが全て悪のようで、それの罪を滅ぼすためにはああしろ、こうしろとまるで借金の取り立てのように、攻められている感覚なのだ。 たしかに、アレは露出が高かったのを認める。・・だが、こんな言われ方をされるのは嫌だった。 泣くカガリを見て、アスランは小さく溜息を付く。 「・・泣きたいのは俺だよ。・・なんで可愛い彼女を他のヤツの精力処理に使われなきゃならない・・・?」 どこまでも自分を攻め続けるアスランに、カガリは嫌になってアスランを払いのけ立ち上がる。 不意を付かれたアスランはカガリの上から落とされ、コンクリートに着く。 その瞬間、カガリは来た道を走って戻った。マンションの部屋がばれたら駄目だと本能が言っていた。 「あら・・カガリちゃん?」 角を曲がると直ぐにちょうどマリューさんが居て・・カガリは相手がスーパーの荷物を持っているにもかかわらず抱き付く。 ガタッと全てを落としたマリューさんだったが、カガリの震えを見てか「どうしたの・・?」と訪ねながら優しく頭を撫でてくれる。 直ぐに大きな走る音が聞こえアスランだと思ったが、角の当たりで止まってそれ以上近くに来ることはなかった。 「・・・痴漢にでもあったみたいね・・?」 似たようなモノだとカガリは頷き、マリューは今来た道を戻るのは危ないと判断し、いったんカガリのバイト先まで戻る。マリューが遠慮がちに酒屋の戸を開けば、ムウが出てきてマリューはカガリの事情を話した。 「・・そりゃ・・災難、だな。・・・その、君も嬢ちゃんと同じマンションなら、道が同じだから・・。・・・今日は十二時で店を閉める。・・二階で待っててくれないか?車で送るからさ。」 そう言われ、カガリはマリューに支えられ二階へと行き、泣き疲れたカガリはマリューの肩に凭れ寝息を立てていた。 ++++++++ ・・・アスランが悪っぽい・・;;いや、まぁ悪いですが。悪ではないはず・・。 マリューさんとムウさんを会わせたかったのも一理あったり。 PR この記事にコメントする
カガリのCM見たいです!!!!
綺麗に写っているとか、不意打ちな笑顔や体のラインなど、描写を読んで、カガリのCMとっても見たくなりました!
アスランが嫉妬するのも無理ないです!!!でも、痴漢まがいは、確かに悪っぽいですね、アスラン。純粋な気持ちが捻じ曲がっただけだと思って今後の彼に期待しています!CM見た後思わずカガリに会いに行く情熱とかはとっても素敵でした!!! マリューさんとムウさんの今後も気になります!! Re:カガリのCM見たいです!!!!
今後のアスランにご期待下さい(笑)アスランはいつでもどこでもカガリラブらどおもいます♪アスランを悪い人で終わらせないよう頑張ります!
ムウさんとマリューさんはこれを機にお近づきになるとおもいます♪
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