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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
今日は腹痛で動けず大変でした・・。 「おーいアスラン!!お前も昼休みのバスケ、混ざれよ!」
「・・・また男子に紛れて・・-----・・っておい!!」 「早弁しておけって言っただろ!ほら、行くぞ!!」 ぐいぐいと腕を引かれ、アスランは半ば引きずられた状態で体育館へと駆り出される。 その引く腕は、力に反して細く・・また丁度良い体温を持っていた。 こちらなど見ずにズカズカと進むカガリには見えないだろう。だが、アスランは知らず知らずに頬を弛ませていた。 「さーて、メンツも揃ったことだし。やるか!」 そのメンバーの中で誰よりも男らしいカガリが音頭をとれば、周りは当然のようにそれに着いてくる。 それ自体がアスランを苛立たせる原因であったが、それ以上にこの場の男子をカガリに近づけさせないという使命感に燃えていた。 グットパーでチームを分けあろう事に敵になってしまう。 ありえない・・と自分で出したグーの手を恨む。 「じゃあ、ジャンプボールは身長の高いアスランだな~。」 誰が言ったか知らないが、そう言われてはやるしかなくアスランは円の中に立つ。 すると相手のチームはカガリ自らが出てきていた。 カガリの考えることは手に取るように分かる。 カガリのチームに自分より慎重の高い人間が居ない・・その上自分は人より運動神経が大分優れている。 つまりカガリ自身が捨てゴマになって、他の奴らに俺が落としたボールを取りに行くよう命じてるハズだ。 だが負けん気の強いカガリは無理だと分かっていてもジャンプするだろう。 やる気満々のカガリを見てアスランは笑みを零す。 こう言うところもまたカガリらしくて可愛く見えてしまう。 その視線を馬鹿にされたと勘違いして、カガリは尚のことやる気になっていた。 合図と共にボールが投げられ、カガリはあらん限りの力で飛ぶ。アスランも飛ぶが、わざと低く飛んでいた。 当然カガリが払った先にはカガリのチームのモノは少ない。 占めたとアスランは自分のゴールへと走り出し、直ぐにパスを貰いスリーポイントシュートを決める。 すると二階のスタンド席から女子の声援が聞こえ、お弁当を広げながら試合を観戦していることが分かった。 だが・・アスランには彼女たちがここで昼飯を食べようと、観戦しようと知ったことではないので視界には入らない。 「アスランッ!!お前っ・・!!!ちゃんと本気で飛べよなっ!!!!」 「・・はいはい、次からそうするよ。」 地団駄を踏んで攻めるカガリが可愛いと感じているのは何もアスランだけではないのだ。 周りの男子も「アスハ可愛いなぁ」と目が言っている。 そんな状況に耐えきれず、アスランは直ぐに試合を再開させるよう促した。 結果、アスランのチームの勝利。 最近は当然のようにそうなっている。 カガリはその度悔しそうなのだが、もう自分たちも中学二年生。・・男女で違いが出るのはどうしようもない。 「・・あーあ・・・。また負けちゃったな・・。」 体育館から戻り、教室にはいるとカガリは、アスランと同じチームなら負けないんだけどな・・と、ぼそりと漏らす。アスランからしてみればこの上なく嬉しいことだ。 「次から、そうすればいいんじゃないか?」 というかそうなればいい・・・と、心の何処かで思っていると、カガリはうーんと唸って席へと着く。 「アスラン君、今日もバスケ格好良かったよね~。」 「え?」 「最初、カガリにフェイントかけたのとか凄かった。あのカガリがダマされて怒ってたもん。」 カガリは女子の中でも人気で、アスランは少し顔をしかめる。 でも女子にまで嫉妬していては・・と自分の気持ちに区切りをつけた。 その子達は、その子達なりの試合分析をしていて、観戦を楽しんでいるらしいことは分かる。 だが・・それを俺に言いに来る理由がいまいち分からない。 「明日も頑張ってね!応援しに行くから!!」 「あ、あぁ・・。」 よく分からないが、声援を送られ・・アスランは曖昧に頷きその場を凌いだ。 「やっぱ、私止めた方がいいよなぁ。」 ボソッとカガリは授業中に呟く。それをミリィが聞き何で?と小声で返す。 「だって、もう体力も動きも、アイツには敵わないからさ・・。アイツが居るとチームが勝つ。私が居ると負ける・・そう感じちゃうんだよなぁ・・。」 昔のように張り合えるわけではない・・。当然だが哀しい事実だ。 「確かにね・・。カガリが変な気負いするくらいなら止めた方が良いんじゃない?男子達は好き勝手やるわよ。どうせ。」 大体あいつ等カガリがいると揃ってカッコつけて・・単純よね・・とミリィは漏らすがカガリには何のことだがさっぱり分からなかった。 帰り道・・生徒会が終わったアスランといつものように鉢合わせ、当然のように共に帰る。 「もうじき中間だな。」 「お前・・嫌なこと思い出させるなー・・。」 うぅと項垂れるカガリを良し良しと妹のように頭を撫でてやる。 自分たちは幼なじみだ。 だから、どんな時だって一緒だった。 兄と妹のように育ってきたと言っても過言ではないと、アスランは思っている。 だから、カガリを取られたくないと言う子の気持ちも、きっと家族愛から来ているのだろうとアスランは思っていた。 だが・・最近自分が妙にカガリに執着してる気がして、何だか気味が悪い。 そりゃ男に取られるのはまだ早いと思っているが・・。女の子がカガリの話題を振るのも最近では嫌な気分になってしまうのだ。 何を馬鹿みたいに執着してるんだよ・・と自分に喝を入れたくなる。 カガリと俺は違う人間なんだし、今は幼なじみでも当然後には離れていく。 そんな当たり前のことを、拒否し続ける自分は幼いのだろうか・・。 他人より多少大人びているという自覚のあるアスランは、この自分の心境に何とも複雑な気分だった。 何故、納得がいかないんだろう。 そう、カガリの隣でぼんやりと思考を息詰まらせていた。 +++++++ アスカガ中二。幼なじみ→恋愛になっていることに全く気が付かないザラ氏のお話。 (中編?)後編は変わってくる予定です。 PR この記事にコメントする
恋に無自覚なザラ氏可愛いです!
バスケにいそしむカガリも可愛かったです!!
アスランも周りの男子も「アスハ可愛いなぁ」となって当然だと思います!! この純粋なザラ氏が後に捻じ曲がりつつ純粋なザラ氏になるかと思うと、続きが楽しみです!! 腹痛が治って良かったですね! Re:恋に無自覚なザラ氏可愛いです!
カガリは自然体で人と仲良くなれる気がします!好き嫌いは別れるかもしれませんが、一度好きになったらどこまでも好きになっちゃいそうな気がします!!
ザラ氏はまだ純粋です(笑) 腹痛治って良かったです!!
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