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※管理人のアスカガ妄想場。短編or続くか不明なものばかり;;続いたらサイトにもアップします。当然ですが無断転送一切禁止です。
昨日・・か、もう。お出かけに言って薄手の上着GETしました♪ 「やっぱり止めちゃったの?」
「ああ・・。」 食事を珍しく時間通りに、ミリィと食べているとそう聞かれていた。 今頃アスラン達は楽しげにバスケやってるんだろうな・・そう思うとやっぱりやりたい気持ちにもなってくる。 「でも・・まぁ、仕方ないさ。」 アスランに敵わないことを認めるのは悔しいが、どうしたってアイツは出来るヤツなのだ。 これほどに女であることが悔しいのは久々だった。 「カガリ。」 昼の終わり・・帰ってきたアスランは直ぐにカガリの元に行き、話しかける。 「お!お疲れ!!どうだった??」 「楽しかったよ・・勝てたし・・。」 自分が聞きたいのはそんなことではなくて・・とアスランは口を開く。 「・・体調、悪いのか?」 「いや?」 どうしてそんなこと・・とカガリが言いたげに見上げるので、「いつもの君なら絶対バスケ行くだろ?」と言われ納得する。 「なんか、男子の中に混じってやるのもちょっとな・・って思ってさ。体力的にも負けるとムカツクし・・。でもどうしようもない差ってあるだろ?」 「だが・・、」 それだって埋めようと努力するのがカガリだと、アスランは思っていた。 「個人競技なら・・そうだけど、団体だとみんなに迷惑掛かるし・・。それに、お前と張り合えなくてどんどん差がついてるのが分かると凄く悔しいんだからな!」 だからもう嫌だ。と言い切ったカガリに、アスランは「え・・」と小さく言葉を濁す。 だって・・・カガリが居なければ意味がない。 「あ、先生来た!じゃ!」 そう言って席へと着いてしまうカガリを目で追い、アスランは頭をクシャリとかいた。 もうすぐ夏休みに入ってしまう。 家が隣だから、会おうと思えば毎日あえる。 だが・・中学に入ってからは殆ど家を行き来することはない。 どうにか理由を探し、カガリに会う方法を探す。 「塾とか・・考えてる?」 「いや?」 いつものように帰りながら、アスランは他愛のない会話としてそれを話題に上げた。 カガリは感心がないようで、サラリと流す。 「・・そうか。」 そこで話が途絶えてしまい、何とも言えない気まずさにアスランは襲われていた。 何か提案しなければ。 何か理由を探さなければ・・。 勉強を教える・・なんて言えば、張り合おうとしているカガリは意地なって拒否するだろうし、第一自分の印象を下げてしまう。 ただ、会おうと言っても・・・・。 -------------まず、言えるはずがない・・・。 逡巡するアスランにカガリは勘違いをし気遣ってしまう。 「悩み事、あるのか??相談しろよ?」 そう、どこまでもダイレクトで優しいカガリの言葉に返すことが出来ない自分が切ない。 昔のように、何故他愛なく喋ることが出来ないんだろう。 あの頃の自分が寧ろ羨ましい。 この頃は・・カガリといても、言葉を探してしまって・・・会話することもままならない。 「はぁ・・。」 結局、いつものように家に着き、アスランは隣の家を眺める。 かといってカガリが見えるわけでもなく・・・アスランは静かに瞳を閉じた。 どうにかしなければと・・そう気持ちが先行し、具体案が全く浮かばない。 心だけが焦って・・・何も、出来ない。 現状を整理するとつまりそう言うことだった。 どんな難解な数学の問題も、英語のやたら長い長文も、 この現状を打破するより、遙かに容易い作業に思える。 ・・・勉強が出来たって、結局・・欲しいモノは手に入らない・・。 滅多に帰ってこない父が珍しく帰り・・アスランは憂鬱な面もちで頭を下げる。 「今日は家族水入らずね。」 そう母が優しく笑い、夕食がはじまる。 「あなた、アスラン凄いのよまたオール5で・・・」 母は俺の"努力"を認めてくれる人間だ。だが・・父は、どうなのだろう? 「・・・その調子で私の後に続いて欲しいモノだな。」 どこか、距離を感じる父のセリフ。 褒めているとは言い難い声で、アスランの耳には遠く響いていた。 それから三日後、修業式の日・・カガリは式の後決心したようにアスランに向かって歩いてくる。 その目に、何か・・期待して・・・・・。 カガリも同じ気持ちでいるんじゃないかと、数秒勝手な想像に駆り立てられた。 「あの・・さ。私・・。」 うっすらと涙がにじんだ目に、アスランは違和感を感じ・・「どうしたんだ?」と優しく訪ねる。 「・・転校・・・するんだって・・。」 ポツリと言われた言葉に・・アスランは声が出ない。 --------え? そう、心の奥で乱れて・・それが水面に出ることはなかった。 それからは良く覚えていない。 教室で、カガリが別れの言葉を言い・・一緒に帰った。 でも、何を言えばいいのか・・・何を伝えればいいのか・・・・・・・・・分からなくて。 最後に「今までありがとう」と、まるで切り離すようなことしか言えなかった。 カガリは、泣きそうな顔で笑って・・「ああ!」と・・励ますように、言って自分の家に消えてしまって・・。 それから数日後、母に今までのお礼と・・持ってきた箱を受け取ったのが、最後だった。 「・・カガリ・・っ。」 未発達の恋だと・・思う。 でも、それでも・・どうしようもない、激情に襲われていた。 行かないでほしい・・そう言えば、行かないで居てくれる? ・・・・・そんなハズがない!!! 自分の意志を、理屈で押し殺し・・・アスランはカガリを見つめた。 カガリも・・じっとこちらを見て両手を伸ばし、優しく抱きしめてくれる。 「・・ほんと・・今まで・・ありがとな・・っ・・。」 震えたカガリの声に、アスランもその小さな背へと手を回しほんの何秒かで、消えてしまった温もりを追っていた。 +++++++++ 回想編終わり。ぐれた高校生時代は次の機会に・・! この記事にコメントする
カガリと別れたアスランのその後が気になります!
恋心を自覚してカガリとうまく話せなくなったアスランが可愛いです!でも、カガリと離れる事になってしまい可哀想でした!この後、どうぐれるのか気になります!!!
p.s.終業式が「修業」式になっていましたよ。 Re:カガリと別れたアスランのその後が気になります!
不器用でうぶなアスランが書けて楽しかったです(笑)高校時代はまだ考え中ですが、多分酷い人になりそうです;;;
終業式って学年の終わりにやるやつですよね?今回は夏休みには居る前なので修業式になるのかな?と・・・間違っていたらごめんなさい;;
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